好きこそものの上手なれ ~広げない勇気と向上心は合矛盾しない~

【 温故知新の真の活用 】

しかし、この場面がテレビで放映されるやいなや、お店には常連客が押し寄せ、一つの味を守り抜いて欲しいと懇願します。

その熱意に打たれ、三谷さんは出店も新しい煎餅作りもせず、これ迄通りに一つのお店で同じ煎餅を作り続ける事を宣言しました。

それを見ていた花村さんも納得し、万事上手く収まりました!

そして、山岡は話します、、、

 

山岡:
『 食べ物屋にとって最大の誘惑は、出店を出したり、新しい分野に出て行ったりして、拡大膨張をしようということなんだ。

  とくに評判のいい店ほどその誘惑は大きい・・・ その誘惑にのって拡大膨張するよりも、じっと伝統を守って一か所に留まり続ける方が、ずっと勇気のいることなんだ! 』

 

 

ところで、アドラー心理学では「嫌われる勇気」も提唱されています。

そして、先ほどの『 「行動」という実践が大切で必要! 』の箇所と「相矛盾する」ように感じるかもしれませんが、

 

行動には「不作為(何もしない)」も含まれる

 

という視点は意外と見落としがちです(笑)

そして、温故知新とは昔からの知恵や叡智を再度見つめ、そこから「今」に活用出来る新たな何かを発見する(知る)という意味です。

つまり、真に意味している所は「視点を増やす」という事です。

その為には「知る」事が役立ちます!

 

 

では、ここから二つ目の第9巻に掲載の《 ハンバーガーの要素〈 前編・後編 〉 》の回からです!

 

【 夢に歩き出す 】

海原雄山の主催する美食倶楽部の料理人である宇田が、美食倶楽部を辞める事を考えていました。

宇田は海原雄山も目を掛けるほどの料理の腕を持ちながらも、美食倶楽部の料理は一部の人のみが食べる事が出来、庶民には食べて貰う事が出来ない事に疑問を感じていました。

そして、美食倶楽部の主任でもあり、海原雄山の右腕でもある中川が、宇田が辞めないよう山岡に相談を持ち掛けました。

 

と言うのも、宇田が辞めるもう一つの理由が、自分の店としてハンバーガーショップを出したいという話だったからです。

山岡は宇田に賛成し応援しますが、この理由は今回のテーマに繋がっているので、最後に紹介します(笑)

 

ところで、仕事に貴賤はありませんが、請け負う際に値段の高低で「態度を変える」人も時折見かけます。

そして、これは消費者も同様ですが、今は「安物買いの銭失い」「安かろう悪かろう」の視点が欠落しているのも事実です。

確かに物価高騰で私も大変です!!!

 

 

先ほどの「買い支え」も同様ですが、過度に安いのには必ず「カラクリ」が潜んでいます。

企業努力により提供出来ているものなのか!?あるいは、そうではない何かがあるのか!?これも以前のTOPICSで伝えた、

 

「罠(わな)」は「民」の「目」

 

という成り立ちです。

つまり、民の目が注がれる事で「罠」に陥らなくて済むという意味です!