量子論では「気づく」などの表現はほとんど活用されておりませんが、
「気づく」とは「観測(する)」と(ほぼ)同じ意味であり・・・
「観測(する)」には・・・
「(意識的であれ無自覚であれ)あなたの意識」を活用する事が必要となる・・・
と言えます。
そして、
あなたが観測したボールは右回転である・・・
という「情報」を他方のボールが知らなければ・・・
その他方のボールは左回転を取りようがない・・・
という事になります。
そして、繰り返しですが、このような現象は物質としての振る舞いでもあり、ミクロの世界の出来事と言われておりながらも、私達の身の回りで常に起こっている事です(笑)
では、次が最後になりますので、もう一踏ん張りして参りましょう!
今回のテーマでもある「情報」の佳境に迫って参りますが、これも先ほどの『 私達の身の回りで常に起こっている事 』を言い換えると「場」という事になります。
では書籍からの紹介です!
『 実は現代物理学では、自然界の最も根源的な存在を「粒子」だとは考えていません。
最も根源的な存在は、磁場や電場のような「場」だと考えられているのです。
磁場とは、磁力が生じる空間、電場とは、電気的な力が生じる空間を意味します。
磁力や電気力は宇宙空間のような真空中でもはたらきます。
真空とは、物質がいっさい存在しない、空っぽの空間(無の空間)のことです。
物質が存在しない真空中でも磁力や電気力ははたらくため、その源である場は、物質ではなく、空間と一体で不可分な存在だと考えられています。
また、磁力や電気力がはたらくときだけ、磁場や電場が“出現”するのではありません。
磁石や電荷(電気をおびたもの)が近くになくても、磁場や電場の値がゼロなだけで、つねに空間には、磁場や電場の“素地”が存在しているのです。
(中略)
「ブラックホールの命名者としても有名な物理学者ジョン・ホイーラー(1911~2008)は、このような量子論の考え方をさらに発展させ、素粒子や時空(時間と空間)すらも、その存在の本質は《 情報 》だと考えました」(高エネルギー加速器研究機構の松原隆彦教授)。
ホイーラーのこの考え方を「It from bit.」という言葉で表現しました。
全ては情報から生じる、というわけです(bitは情報の最小単位)。 』
では、長くなってしまいましたが、締め括りに入らせて頂きます!