前半:心の軸を保つ ~E・キューブラー・ロス氏とPCIT(親子相互交流療法)から~

次の三つ目は、

 

《 真似る 》 → 親など:『 お母さん(あるいは、お父さん)も一緒に飛行機作ろう~っと! 』などのように一緒に行う

 

というものです。
「真似る」とは「学ぶ」の語源でもありますし、一緒に行うというのは「同じ目線に立つ」という事も含まれます。
また、例えば、子どもさんが『 こっちの積み木を使った方が上手くいくんじゃない!? 』などのように、「誰かに教える」という姿勢は成長を加速させてくれる効果もあります!
では、四つ目は、

 

《 説明する 》 → (子どもさんがしている積み木遊びを眺めながら)
          親など:『 三角形の積み木と丸形の積み木が繋がりました~ そして、四角形の積み木と重なりました~ 』などの言葉掛けを行う

 

というものです。
この《 説明する 》は、二つ目の《 繰り返す 》と同様に、ちゃんと見てくれているという安心感とも繋がり重なりますが、言わば、実況中継(のように行う)ようなものでもあり、説明される事で、自分のしている事を(無意識の上でも)「整理していく」という事に繋がっていきます。
言葉を変えると、「自分で答えを探す」際の、寄り添いの役目とも言えるかもしれません(笑)
そして、最後の五つ目は、論を待たずかもしれませんが、

 

《 楽しむ(楽しく行う) 》 → ここまでの全てのスキルを、親も一緒になって楽しくやってみる!!!

 

というものです。
せっかく《 真似る 》のスキルで親も一緒に作っているのですから、飛行機が出来たら、お互いに褒め合ったりなどのコミュニケ-ションを行う恰好(絶好)の素材となっているという意味でもあります(笑)
なお、家事などでお忙しい時であれば、子どもさんが一人で作り上げたものに関して、後で感想を伝えて上げるなどでも勿論構いませんが、ここ迄のスキルというのは「5分間(多少長くなっても勿論構いません)」で行うものでもありますので、先ほどの「心の余裕」という時間を意識的に生み出す為にも、役立つ面もあります。

そして、ここまで見てきたスキルにおいても、やはり、

 

(逆に)「大人」が「子ども」から学んでいる(学べる)

 

という表裏一体の関係にもなっています。
そのような側面からも、休校措置などでイライラが募ったりなどの「感情」が湧き出て来るのも自然な事でもありますが、そのような際には、

 

親も一緒に楽しんで良い!

そして・・・

(無理をして、自分を偽っての)理想の親であろうとしなくても良い!

 

という「心の余裕」を心掛けてみて下さい(笑)
では、最後の最後で、前半たる今回のテーマの趣旨をお届け致します!