前半:心の軸を保つ ~E・キューブラー・ロス氏とPCIT(親子相互交流療法)から~

では、その方法とは「1日5分間の子どもとの「特別な時間」を作る」というものでした。
そして、この概要とは、5分間子どもと一緒に遊ぶのですが、その際、子どもに遊びのリード(主導権)を取らせて、親はそれに付いて行く、というものであり、その5分間だけは(子どもに向けて)命令や質問や批判を避けるというものです。

 

そして、これが「PCIT(Parent Child Interaction Therapy)」(親子相互交流療法)と呼ばれているもので、1970年代にアメリカで開発された心理療法です。
この療法は、1対1の関係(状況)で行うのが基本とされ、主に2~7才の子どもと、その親が対象とされており、親子関係を良くし、問題行動のある子どもへの対処、虐待の再発を防ぐ事にも役立つと言われているものです。

 

では、具体的な例を挙げて説明して参りますが、私個人としての視点におきましては、この方法は必ずしも2~7才に限定されるものでもなく、中高生でも(ただ、思春期の場合などでは、一定程度はソッとしておいて上げる方がご本人様の心の安定に繋がるケースもございますので)、あるいは、聞き分けのない?旦那さん(大人)にも活用出来る面もあるかと感じますので(笑)、あまり神経質になる必要も、キッチリ厳格に行う必要性もありませんので、「コミュニケ-ション スキル」としても参考にしてみて下さい!
なお、ここから先の具体例におきましては、(全てが)番組内で紹介されていたものではなく、一部は私なりの視点でアレンジしておりますので、ご了承下さい!

では、ここでの「スキル」を大別すると、

 

「Don’t スキル(行わない)」 & 「Do スキル(行う)」

 

の二つです。
そして、「Don’t スキル(行わない)」で挙げられるのが、

 

《 質問・命令・批判(や皮肉) 》

 

であり、「Do スキル(行う)」で挙げられるのが、

 

《 褒める・繰り返す・真似る・説明する・楽しむ(楽しく行う) 》

 

です。
では、具体例で見ていきますが、まず、(子どもに対し)今から5分間、目の前にある積み木で、自由に遊んでいいよ!という言葉掛けをした状況で、お子さんが飛行機を作ろうとしている場面をイメージしてみて下さい!