身体に刻むリラックス・アンカ-

こんにちは。
レイキ ヒ-ラ-&ヒプノセラピストの瀬川です。

 

先日は福島や宮城において東日本大震災の余震とみられる大きな地震が発生しました。
幸いにも被害は最小限のようで何よりですが、心からお見舞い申し上げますと共に、この地震により、良い意味で忘れかけていた当時の記憶や感情などを再び揺さぶられた方々も多くいらっしゃるかもしれません。
せっかく心身共に平穏な状態になってきた所だというのに・・・など。
また、年末を迎えるに当たり、気忙しい生活で疲労などを感じている方々もいらっしゃるかもしれません。

そこで、今回は「身体に刻むリラックス・アンカ-」というテ-マで実際に活用頂ける手法をご紹介致します。

 

ところで、先日ある番組に女優の栗山千明さんが出演していました。
その番組の中で栗山さんは自分のある習慣についてのお話を披露していました。
その内容は、栗山さんは、

 

「タグ」を触っているとリラックスする

 

というものでした。
「タグ」とは、毛布やぬいぐるみ、あるいは、セ-タ-の首の後ろなどについている小さな四角形の布などのようなものです。
洋服であればそこにサイズが記載されていたり、クリ-ニングに毛布などを出す際には、その「タグ」を確認して洗濯方法などを決めるなどの、皆さんにもお馴染みのアイテムです。

 

この番組内でも心理カウンセラ-的な方が出演していましたが、このような習慣とは多くの方が無意識であれ行っているものであり、至極自然な行動でもあります。
また、そのような行動を行うに至る理由や効果は人ぞれぞれでもあります。

 

そのような状況を踏まえた上で、簡単にこのような行動を分類してみたいと思います。
まず、理解しやすいように、感情や状態を数字と結び付けてみます。

「-1は緊張(不安や動揺など)」 「0は平穏」 「+1はリラックス」 とします。

 

栗山さんのように、「タグ」を触っているとリラックスするというケ-スでも幾つか考えられます。
例えば、緊張状態にあるので、少しでもリラックスしようと試みる時は、

 

「-1」から「0」の状態へと変化していく

 

と捉えることが出来ます。
仕事を終え、お家などでリラックスしようと試みる時も、このケ-スに当てはまることと思います。

また、お家に戻ってきて、お風呂に入り、お食事などを終えてリラックスしている状態から、さらにリラックスしていくために「タグ」を触るということも当然考えられます。
これは、

 

「0」から「+1」の状態へと変化していく

 

と捉えることが出来ます。
そして、栗山さんのケ-スではかなり小さな子ども時代から「タグ」を触るとリラックスするということに自分なりに気づいて、その行動を行い続けているとおっしゃっていましたので、かなり習慣として心身に刻まれていると思われます。
このように長い間の習慣として身に付いているということは、「タグ」を触ることで、

 

「-1」から「+1」の状態へと変化していく

 

という状態を創り出すことも比較的容易になっていることと思われます。
このような気持ちを落ち着かせる、リラックスするために行う習慣とは小さい頃から慣れ親しんだ行動もあれば、成長と共に新たに身に付いていく習慣なども多くあります。

幼いお子さんで毛布の端が好きだというお話もよく聞きますし、寝る時にぬいぐるみを抱いて寝ていたので、大人になってからも同じように寝ている方もいらっしゃるかもしれません。
また、そのような反面、緊張する場面などで髪をよく触ったり、貧乏揺すりなどを行う方もいらっしゃいますが、どちらの習慣でも本質は同じことであると思います。
それは、

 

リラックスするため

 

であり、と同時に、

 

「今」自分は緊張していることに(無意識であれ)気づいている

 

ということが身体や行動に現れているとも言えます。
私はこのように自分をリラックスさせるために行う習慣というのは、身に付けていて良いと思いますし、また、習慣化してリラックス出来る状態を意識的に創り出すことが出来るということは、心身のバランスを取るためにも大いに役立つことと思います。

 

そして、栗山さんは「タグ」を触ることでリラックス出来ることは心身共に自覚の上で理解しているが、だからといって自分の好きな「タグ」が毛布などに付いている場合などでは外出時に持ち歩くことも出来ないとのことで、自分好みの「タグ」を切り取って、それにゴムを通して手に結び付けているとのことでした。
こうしておけば、あまり目立たないし、簡単に持ち歩くことも出来るからと考えたそうです。

そして、逆に表現すると、この持ち歩き用の「タグ」を忘れた時には不安になるかも・・・ということにも繋がっていきます。

お家でぬいぐるみを抱いて寝る分には困ることもないでしょうが、お友達やお知り合いと旅行に行く際などは恥ずかしくて持ち歩けない、あるいは、小さなお子さんが自分の好きな毛布の端でないとリラックス出来ないという場合でも、外出先にそのような物は持ち歩けないという状況も出て来るかと思います。
また、先の地震などで避難が必要な場合などには、リラックス出来るアイテムがあったとしても、それをとっさに持って避難するということも出来ないことが多いでしょうし、物によっては同様に避難場所では活用出来ない場合もあることと思います。

 

それでは、このような場合どのようにすれば良いのでしょうか?
栗山さんのケ-スでは、このリラックス効果を産み出す「タグ」に値するアイテムを以下では「アンカ-」と称していきます。
それは、

 

もう一つのアンカ-を創れば良い

 

ということになります。
そして、そのもう一つのアンカ-は、

 

自分の身体に刻み込んでおけば良い

 

ということになります。
なぜなら、自分の身体と自分が離れて過ごすということは、(まず)あり得ません。
それであれば、予備のアンカ-として自分の身体を活用出来るようにしておけば、普段からでも安心感が増すということにも繋がっていきます。

それでは、まずアンカ-の簡単な創り方をご紹介します。

 

① 自分をリラックス出来る状態にします(現在、何かでリラックス出来る物やアイテムがあればそれを活用しても良いですし、お風呂に入っている時、TVを見ている時など、どのような状況でもリラックス出来る状態であれば何でも大丈夫です)

② 次に、そのリラックスした状態に自分の心身を委ねます(出来れば少し長く、そして、眠気をもよおす位の状態までリラックス出来ればベストですが、そこまででなくても大丈夫です)

③ 最後に、そのようなリラックスしている状態で、自分なりのアンカ-を結び付けます(5回程度行います)

 

この③での「自分なりのアンカ-」というのは、例えば胸に手を当てる、指でOKの印を作る(親指と人差し指をくっつける)、深呼吸するなど、自分なりのやりやすい方法で大丈夫です。
スポ-ツ選手などは、ポ-カ-フェイスも大切な要素ですから、前歯の後ろ側を舌で触る、などのように目立たず、瞬時に行える方法を取り入れている方も多いです。

栗山さんのケ-スを例として挙げると、

 

① 「タグ」を触ってどんどんリラックスしていく

② その状態を心身共に味わう

③ 充分リラックスしていると感じたら、自分の身体にアンカ-を刻み込む(先の前歯の後ろ側を舌で触るなど)

 

これだけで完了です。
そして、これが習慣化されてくると、栗山さんのケ-スでは持ち歩き用の「タグ」を今まで通り活用することも出来ますし、収録現場などでは身体に刻み込んだアンカ-を人知れず活用することも可能になります。
そして、このように予備のアンカ-を創っておくことで、

 

より安心感が増す

 

というプラスアルファの効果も産み出せます。
なお、アンカ-を複数創っても構いませんが、習慣化していく事が大切なので、最初の内はある一つのアンカ-を馴染ませていく方が効果を感じやすいかと思います。

 

すでに、何かしらの物やアイテムをアンカ-としてお持ちであれば、上記のようにもう一つのアンカ-を創ることも可能ですが、もし、今現在、アンカ-としての何の物やアイテムも無いという方は、最初の①から③の方法でアンカ-を創り出してみて下さい。
この際に、わざわざぬいぐるみや毛布などを最初のアンカ-とする必要性はありません。
自分にとっての最初の唯一のアンカ-として、自分の身体に刻み込むという方法でも大丈夫です。

 

また、習慣化という意味では、リラックス出来る状況がいつも同じとは限らないかもしれません。
そのような際は、お風呂に入っている「今」がリラックスしているのであれば、そこでアンカ-を創り、また、TVを見ている「今」がリラックスしているのであれば、同じくそこでアンカ-を創ります。
そして、ポイントはリラックスしている状態に気づくことと、ここで創っていくアンカ-は同じ方法を採用するということです。
つまり、今のケ-スではお風呂に入っている時と、TVを見ている時に創るアンカ-を同じ方法にするということです。

これで、あなた自身の唯一無二の、そして、いつでもリラックス出来るアンカ-が出来上がっていきます。
そして、これを応用することも出来ます。

例えば、アンカ-を活用してリラックスした状態に自分を導いていきます。
そして、リラックスした状態の時に、

 

あなたにとっての苦手な場面や状況をイメ-ジ

 

します。
最初のうちは苦手な場面や状況をイメ-ジすることにより、多少の不安や動揺を感じるかもしれません。
しかし、実際の場面と違い、あなたはすでにリラックスした状態にいます。
そのリラックスした状態が幾分か減少しているとしても、実際の場面以上にはリラックス出来ているはずです。
そして、

 

このような苦手な場面や状況をイメ-ジしている最中に、再度、アンカ-を活用

 

します。
これを繰り返し行っていきます。
これも習慣化する事が大切なので、一度に何度も繰り返す必要もありませんし、日に何度も行う必要もありません。
あなたにとって無理のない、努力をしないで出来る範疇で行ってみて下さい。
これは、

 

潜在意識(無意識)はイメ-ジ・想像と現実を区別出来ない

 

という仕組みを利用しています。
つまり、あなたがイメ-ジしている最中にアンカ-を活用することで、その苦手な場面や状況に徐々に慣れていき、過度な不安や動揺などを軽減する効果に結び付いていきます。
そして、ここでも一つの大事なポイントがあります。
それは、

 

その苦手な場面や状況を好きになる必要はない

 

ということです。
つまり、

 

実際の苦手な場面や状況において、多少の不安や動揺を感じても、やり過ごすことが出来れば大丈夫

 

という方向に目を向けてみて下さい。
私達は頭や脳で考える癖がついていますので、こんな簡単な方法で効果があるの?と思いがちですが、やり過ごすことが出来れば大丈夫ですので、興味のある方は試してみて下さい。
また、同様な内容は2015年2月のTOPICS「ル-ティ-ン」でも触れていますので、よろしければそちらも参考にしてみて下さい。

ちなみに、ヒプノセラピ-(催眠療法)においては恐怖症の克服のセッションも行っておりますが、そこでは今回ご紹介した手法をもっと深く応用した手順で行っておりますが、ここでの手法を取り入れてみるだけでも、ご自身で出来る簡便な手法でもあり効果も見込まれます。

そして、2016年10月のTOPICS「「歯」とヒ-リング」においては、私の歯医者さんにおける体験も掲載しておりますが、今回の応用の手法を私自身も取り入れております。
また、それと同じ位、歯医者さんなどで恐怖を感じるような場面では、その旨を歯医者さんに伝えるだけでもかなりの解消になりますので、併せて「本心を伝える」ということも、実際の場面では取り入れてみて下さい。

2016年11月27日 04:11

目標は大きく、歩みは小さく ~エリクソンの症例から~

こんにちは。
レイキ ヒ-ラ-&ヒプノセラピストの瀬川です。

 

11月も中盤を過ぎようとしていますが、この時期になると、来年に向けて新たな準備を始めようと思い立つ方もいらっしゃるでしょうし、あるいは、今の状況や悩みや症状などを少しでも改善して素敵な新年を迎えたいと思っている方もいらっしゃるかもしれません。
そこで今回は「目標は大きく、歩みは小さく ~エリクソンの症例から~ 」というテ-マでお届け致します。

 

ところで、先日はス-パ-ム-ン(月)の観測が話題となっていました。
これは月が地球に最も接近し、普段より大きく光り輝いて見える現象です。
今回のス-パ-ム-ンは68年振りとのことで、次回は18年後ということだそうです。
私も観ましたが、一番大きく見える午後8時21分の月よりは、その前の午後6時頃に観た月の方が迫力があるように感じました。

 

そして、ほんの数十年前に人類は月という場所に降り立ちました。
皆さんも一度は聞いたことがあるかもしれませんがアポロ計画というものです。
そして、その舞台裏を描いた映画の一つに「アポロ13」という作品があります。
今回は映画のご紹介ではないので詳細は省きますが、この映画の中で描かれている一場面を簡単に説明します。

 

月に向かう宇宙飛行士達が、出発前に親睦とミッションの成功を兼ねてパ-ティ-を開いていました。
そして、ある宇宙飛行士が話します(なお、以下は劇中のセリフではなく、話した内容の趣旨です)。

 

今、自分達がいる場所から見ると、月は親指で隠れてしまうほど小さなものだ・・・

 

と。
この宇宙飛行士達は月に向かうには困難もあり、簡単に到達出来るものではないことはよく理解しています。
それだけ月というのは大きく遠い場所であると。
この場面ではそれを理解しつつも、自分達を鼓舞する意味での暗示として話しがなされています。
どれだけ大きく遠い場所であるとしても、自分達にとっては、親指で隠れてしまうほどの簡単なミッションである・・・と。

 

では、ここで皆さん自身の目標を思い浮かべてみて下さい。
どんな目標でも構いません。
中には実現不可能と思える目標もあるかもしれませんが、それでも構いません。

 

それでは、進めて行きます。
目標というのは大きければ大きいほど実現の可能性が高まるという一つの側面があります。
それは、

 

目標が大きければ大きいほど、方向性を見定めやすい(方向性を見失わない)

 

という側面です。
例えば、「岩木山の神社を目指しなさい」「富士山にある祠(ほこら)に向かいなさい」と指示されたとします。
現代であれば色々な方法でル-トを探すことは出来ますが、何もない場合ではそうはいきません。

 

では、「岩木山を目指しなさい」「富士山に向かいなさい」と指示されたらどうでしょうか?
遠く離れた場所からはひとまず東西南北を定めて向かうことと思います。
そして、微かにではあっても、実際に岩木山や富士山が見える範疇まで辿り着いたらどうでしょうか?
そこから先の道は、

 

方向性がハッキリする(方向性という意味での道に迷うことはない)

 

という安心感が生まれてくるかと思います。
小さく見えるということは、それだけ遠い所にあるという意味合いにもなりますが、目指す方向はすでに分かっています。
そして、徐々に大きく見えてくるということは、それだけ近づいているという目安にもなります。

 

船においても、潮の流れなどが速い箇所は迂回したりして進んで行きます。
飛行機においても目の前に積乱雲などが発生していれば、同じように迂回したり、あるいは、高度を上げたり下げたりして進んで行きます。
しかし、

 

どのような状況でも進んで行けるのは、方向性がハッキリしているから

 

です。
そして、方向性を定めてくれる羅針盤にとっては、目標が大きければ大きいほど進みやすいということも意味しています。
ここまでが、「目標は大きく」の箇所になります。

 

では、「歩みは小さく」に移ります。
目標に至る道は人それぞれ様々あります。
また、手段も様々です。
山に向かうに際して、車で向かう人もいれば自転車で向かう人もいるでしょうし、徒歩で向かう人もいます。
当然、歩みの幅も速度も人それぞれ違います。

 

それではここで、このTOPICSでも幾度か取り上げている、稀代の催眠療法家と言われているエリクソンが扱った一つの症例を簡単にご紹介します。
そして、これは実際に起こった出来事、つまり、実話です。
(なお、このお話は「ミルトン・エリクソン心理療法〈レジリエンス〉を育てる」(著:ダン・ショ-ト、ベティ・アリス・エリクソン、ロキサンナ・エリクソン-クライン 訳:浅田仁子 (株)春秋社)から抜粋しておりますが、これ以外の症例も多数掲載されています。)

 

11年間もの長い間、激痛を伴う関節炎で麻痺に苦しむ男性がいました。
この男性は麻痺のため車いすの生活を送っていましたが、頭だけは動かせました。
あとは、片方の親指をわずかに動かせるだけの状態でした。
そして、この男性はその間ずっと自分の不幸な人生を呪って日々を過ごしてきました。

 

そのような状況のもと、この男性はエリクソンに会いにきました。
すると、エリクソンはこの男性に対して、あなたは運動不足だと叱責しました。

「動かせる親指があるのだから、それを動かさなくてはいけません!毎日その親指を動かす練習をして、時間をやり過ごすんです!」

 

当然のことながら、男性はこのようなエリクソンの言葉に頭に来てしまいました。
そこで、親指を動かし続けることくらい簡単なことだが、それで何の解決にもならないことをエリクソンに証明してやろうと決意して、以後、親指を動かし続けていました。

 

ところが、親指を動かし続けているうちに、ふと、人差し指もかすかに動くことにこの男性は気づきました。
そして、その後も親指を動かし続けていたところ、他の指まで動かせるようになり、この男性はそのことに興味を持ち、この運動を続けていきました。
すると、やがて手首が動かせるようになり、腕まで動かせるようになりました。

 

このような、エリクソンとの対面から1年後に、エリクソンはこの男性にペンキを塗る仕事をするよう指示しました。
ここでもこの男性は、以前よりは動かせる範囲も広がったとは言え、そのような仕事を指示するとは!?と憤慨しました。
しかし、当初の何の解決にもならないことを証明してやろうとの決意の元、男性はペンキ塗りの仕事を3週間かけてやり終えました。

 

そして、ペンキ塗りをやり続けているうちに、仕事のスピ-ドが速くなってきたことに気づきました。
そして、ペンキ塗りをやり遂げると、トラック運転手の仕事がこの男性の元に舞い込んできました。
そして、運転をしているうちに、運転手の組合に加入することになり、ほどなくして、その組合の長に選ばれました。
その後もエリクソンとの対面は続いていましたが、この男性は自分には教育も必要だと考え、大学に通うことにもなりました。

 

この男性の関節炎の重い症状は幾つかはまだ残ったままでした。
梅雨時期になると関節が痛み、1週間ほど仕事は休まざるを得ない状態でした。
しかし、この男性にとっては、残っている関節炎の症状は、再発として捉えられたのではなく、仕事の骨休めとして「良い休暇」を生みだしてくれるものとみなされるようにまでなりました。

 

以上がこの男性に本当に起こった出来事です。
そして、このような男性に起こった実際の出来事に対してエリクソンは以下の通りお話しています。

「 私が思ったのは、もし親指を動かせるなら、それに繋がっている関節も動かせるだろうし、その関節を動かせるのなら、それに繋がっている隣の指も動かせるだろうということ、そして、そのように少しずつ動かせる部分を増やしていけるだろうということだった。 」

そして、この男性の未来に関してはよく分からなかったことを認めつつ、

「 1年後に彼が車いすを降りて、トラックを運転出来るようになっているかどうか、私には全く分からなかった。しかし、彼はそれまで悪態をつくことに無駄に費やしてきたエネルギ-を全て、親指を動かす練習、その他の指、腕を動かす練習、しまいには体を動かす練習に注いだのだ 」

 

この男性は何も目標を持たずに、ただ、親指を動かす練習をし、次第に他にも動くようになった指や腕へと、出来る範囲の練習を続けていっただけです。
当然、運転手になろう、大学に通おうという「大きな目標」は頭にはありませんでした。

 

エリクソンは未来に関してはよく分からなかったとコメントしていますが、本音の所は分かりません・・・
最初の対面で車いすの生活を送っている彼に対して「運動不足だ!」と叱責した所から、エリクソン自身は社会復帰は可能という「大きな目標」をすでに見定めていたのでは?と個人的には思いますが・・・

そして、この男性が行ってきたこと、そして、エリクソンが指示してきたことは、

 

出来ることを行うという「小さな歩み」

 

だけです。
よく、目標が大きすぎて何をして良いのか分からない、あるいは、目標が遠すぎて途中で挫折してしまう、というお話をよく聞きます。
しかし、ここでの「大きすぎて」「遠すぎて」というのは、おそらく、

 

「目標」ではなく「歩みの幅」

 

のように感じます。
つまり目指しているのが大きく遠い所ではなく、そこに近づいていくために「今」出来ることの設定に無理があるからかもしれません。
100メ-トル走などでも、以前は10秒を切るのは夢のまた夢と言われていました。
しかし、現在ではトップ走者は10秒を切るのが当たり前になっています。

靴の改良や練習方法などの進歩も寄与していることと思いますが、おそらく、そこで練習を積み上げてきたアスリ-トは、

 

0.01秒を縮める、などのように達成可能と思われる「歩みの幅」

 

を自らに課していることと思われます。
そして、そのような出来ることの積み重ねが10秒を切ることを可能にしたのかもしれません。

 

夢のまた夢である「大きな目標」に対して、「小さな歩み」を設定することで成し遂げた

 

と言えるのかもしれません。
そして、そのような実現を成し得た先人を希望と励みにし、そして、目標にして、新たな記録の更新などに今後も繋がっていくことと思われます。

 

また、このような「小さな歩み」は様々な状況で活用することも出来ます。
例えば、不眠などでお悩みの方は、昨日より1分だけ長く眠るよう心掛けてみて下さい。
1分が難しければ10秒でも構いません。
ただ、そう思うだけで大丈夫です。

 

また、痛みなどの場合では、昨日の痛みより1%だけ痛みを緩和させてみて下さい。
1%が難しければ、0.1%あるいは0.01%でも構いません。
ただ、そう感じるだけで大丈夫です。

 

そして、それを明日も、明後日も・・・、と続けてみて下さい、、、、、
今回のTOPICSでは、スト-リ-や隠喩などのメタファ-という手法を多分に取り入れておりますので、皆さんそれぞれの感性の赴くままに、そして、様々に感じてみて下さい。

 

そして、「目標と歩み」という観点からですが、今回は「余談」ではなく「独り言」としてコメント致します。
先日、日本の総理大臣とアメリカの次期大統領が会談したと盛んに話題になっています。
ワイドショ-と化している一部の情報・ニュ-ス番組では、50万円のゴルフクラブを贈った、会談場所の〇〇タワ-の内部構造など、「?」の話題が繰り広げられています。

 

ある意味、17日の会談後の翌18日は多くのニュ-スで取り上げられるであろうことは予想されていました。
そして、翌18日には「駆け付け警護という新たな任務」が発出されました。
今だに9割以上もの憲法学者が「違憲」と唱えている法律を根拠として、実際に行動に移されています。
そして、この話題はほんの少し取り上げられているだけです。

 

意図して少なく報道しているのか?
あるいは、
18日はアメリカ次期大統領との会談が話題になると見込んで、わざわざ18日に新たな任務を発出したのか?

 

真相は分かりませんが、日本という国は、何を「目標」にして、どのような方向性に「歩み」を進めているのでしょうか・・・?

最初?となる今回の派遣は青森県内の自衛隊となっています。
そして、自衛官の県別の比率では青森県内出身者が1番多いとの統計もあるそうです。
勿論、これは青森県内であろうと県外であろうと同じ問題ですが、殺害・負傷されることなく、また、相手をも殺害・負傷させることもないよう祈るばかりです・・・
ただ、今回は大丈夫であっても、このような状況を継続していては、「まさか・・・」という事態が起こりえる可能性は否定出来ないのでは・・・と危惧もしています・・・

2016年11月20日 02:11

念の強さと理性 -特殊詐欺から身を守る&アメリカ大統領選から-

こんにちは。
レイキ ヒ-ラ-&ヒプノセラピストの瀬川です。

 

先日来、青森県内では初雪や初積雪を観測し、次第に冬の装いが増してきていますが、毎年の事とは言え、勘を取り戻すという意味でもお車の運転や歩行時の転倒などにはお互いに気をつけていきましょう。
そして、年の瀬が近づくにつれて特殊詐欺も起こりやすくなりますし、また、先日のアメリカ大統領選などの話題から共通点を見出してみようと思い、「念の強さと理性 -特殊詐欺から身を守る&アメリカ大統領選から-」というテ-マをお届け致します。

 

ところで、私は大学において法学部に所属していたこともあり、その当時「ナニワ金融道」という漫画が民法を学ぶために活用されたりと、周りの学生もよく読んでいました。
また、東京で行政書士の仕事をしていた折は、貸金業登録申請の業務も行っていた事もあり、その際も参考になる部分もありました。
この漫画はその後、SMAPの中居正広さんが主演してドラマにもなり、DVD(全6巻)もレンタルされたりしています。

 

この漫画の内容は、主人公である灰原達之が金融会社(いわゆる高利貸しです)に勤め、法律の抜け穴を活用したり、また、違法・非合法な手段にも手を染めて借金の取り立てをしていく中で、自分なりの金融道を模索していくというスト-リ-です。
そして、特に漫画本における表現方法は、暴力的であり、品も無く卑猥であり、H(エロティック)でもあるという「きわどい」手法が満載されています。

そして、そこで描かれている世の中・社会の情勢もかなり「どぎつい」内容が描かれています。
なお、この漫画で活用されている法律については当時のものであり、現在では法改正が行われているものも多々ありますので、全てが必ずしも現在と合致するものではない点はご留意下さい。
また、あくまで一部のケ-スであり、全ての金融に携わる仕事や会社・人に当てはまる訳では勿論ありませんので、ご理解下さい。

そこで、なぜ私が今回この「ナニワ金融道」を題材として取り上げたかと言うと、

 

現在の世の中・社会でも、形や内容を変えて同じようなことは起こっている

 

ということを意識してもらうためです。
金融業というのは債権の貸し付け・回収は勿論ですが(なお、一部の債権の回収についてはサ-ビサ-法が適用され許可を得た特定の会社しか行えないケ-スもあります)、基本的には利息が利益となっていく業態です。
この主人公の灰原達之は勿論、その勤め先である帝國金融という会社を上げて、非道・非情な取り立てに加え、出来るだけ利息を多く回収出来るように、貸し付けの段階からあの手この手を仕組んでいきます。

言わば、先ほどの「きわどい」「どぎつい」が満載のやり方ですが、一点ここで注目すべきポイントがあります。
それは、

 

お金に対する念の強さ

 

です。
そして、この漫画では現在でも行われているマルチ商法なども紹介されています。
そして、それは身近な人間関係を根こそぎお金の関係に変えてしまうということが「きわどい」「どぎつい」表現で描かれています。
つまり、マルチ商法に手を出した暁には、人間関係は全てが破綻し失われてしまいますが、手元にはお金が残るという目論見を暴(あば)く趣旨です(なお、ネズミ講と違い、マルチ商法は連鎖販売取引と称され基本的には合法ですが、特定商取引法の規定を逸脱した形態は違法となり、法を逸脱しているケ-スも実際には多数存在することと、そのようなマルチ商法に手を出すと、人間関係のみならず、お金も手元に残りませんし、ケ-スによっては借金を抱えるのみならず、検挙・逮捕なども実際に起こりますので、手を出さない方が良いと個人的には思います)。

 

マルチ商法を例として挙げましたが、この漫画においては、このようなお金に対する念の強さが、現実社会においてどのように物事や出来事に組み込まれ、その後もどのように事が運ばれていくかという側面が多数出てきます。
そして、このTOPICSをお読み頂いている皆さんの中では、嫌悪感を感じる方もいらっしゃるかもしれませんが、

 

動機が正しいものであれ不純なものであれ、方法が適切なものであれ不適切なものであれ、念の強い方が物事を実現化しやすく引き寄せやすくなる

 

という側面が実際にはあります。
勿論、そのような不純な動機、そして、不適切な方法で実現化し引き寄せた物事や出来事が、その後どのように推移して結果的にどうなるかは別の問題ですが。

 

現在の特殊詐欺というのはまさに手を変え品を変え、思いつくあらゆる方法で騙そうとし、そして、それを実際に行動に移して起こっている出来事です。
そして、このような動機や行動に着手させる原動力?は、やはりお金に対する念の強さも関係しています。

 

では、このような特殊詐欺から身を守る方法としてどのような手段が考えられるでしょうか?
まずは、特殊詐欺の手口を知る、ということもかなり有効な手段の一つになります。
しかし、手を変え品を変えで行われている現実においては、全てを知るということも難しい側面があります。
そこで、今回ご紹介した「ナニワ金融道」で描かれているような、

 

お金の中には「きわどさ」「どぎつさ」が纏わり付いている側面も現実にはある

 

ということを、まずは頭に入れ置いておくことです。
尚、本来はお金自体には善も悪もありません。
しかし、その活用法には「きわどさ」「どぎつさ」が纏わり付いているケ-スもあるということです。
そして、このようないわゆるお金に対する「負の側面」を頭の片隅に置いておくことで、

 

あなたの中の、お金に対する意識・感覚が今よりも働き出しやすくなる

 

ということに繋がっていきます。
そして、あなたの意識・感覚が働き出すことで、

 

このお金(の話し)は、正常なのか不純なのか、適切なのか不適切なのか、などの本質に気づきやすくなる

 

という点に繋がっていきます。
そして、仮に不純で不適切な念の強さに直面した時は、

 

あなたの理性を活用する

 

ということで、未然に多くの事が防げるようになっていくことと思います。
理性を活用するというのは、怪しいな?と感じたら、

 

警察・行政や周りの人に相談するという行動(作為)
あるいは、
無視をして何もしないという行動(不作為)

 

に繋げていくということです。
繰り返しですが、実際に世の中・社会に実在する「きわどさ」「どぎつさ」を頭に入れることで、不純で不適切な念の強さがあなたに近づきつつある時には、あなたの意識・感覚が「気づく」という方法であなたのために働いてくれます。
そして、そのことに気づきさえすれば「理性」を持って行動(作為・不作為)するということです。

 

実際には、警察や行政のパンフレットなどや、TVのニュ-スなどから特殊詐欺の手口を知り、仮に、新たな手法であなたに近づきつつある時には、既にあなたの中で知った「きわどさ」や「どぎつさ」に引っかかる感覚を活用するということで、多くの場合事前に防げることも増えていく事と思います。

 

そして、詐欺というのは新たな手法が続々出て来ると同時に、忘れ去られた頃に古典的な手口が復活するという側面もあります。
昔から交通事故を装ったいわゆる「当たり屋」というのは存在していましたが、最近はこの手口を少しアレンジした詐欺が多く発生しているとのことですし、青森県内に限らず、雪の降る地域では冬場のチョットした事故などは発生しやすい季節でもありますので、簡単にご紹介します。

 

多くの事例はコンビニなどが舞台となっているそうです。
あなたがコンビニで買い物をして車に乗って帰ろうと出発するところです。
ほんの少し車を動かした隙に、人や自転車が車にぶつかったように装ってきます。
あなたは「大丈夫ですか?」とその人に声を掛けると、「大丈夫です。急いでいるので気にしないで下さい。」と言って、その人はその場を立ち去ります。

 

あなたは安心してそのまま帰路につきます。
すると後日、警察から交通事故の被害届けが出ているとのことで呼び出しを受けます。
確かに、そのような出来事があったことがあなたの頭の中に蘇ってきます。
その人は確かに「大丈夫です。」と話していたと・・・。

 

しかし、実際には被害届けが出されているので、あなたは示談をするか、あるいは、引き続き取り調べを受けるかの選択に迫られます。
そして、多くの場合は大した事故でもないので、示談というお金での解決を選択します。
これは、詐欺で無くとも実際に起こりえる状況には違いありませんが、今回ご紹介しているこのケ-スは詐欺です。

 

しかし、このケ-スではあなたは騙されていることに気づいていません。
おそらく、詐欺を行う者が警察に被害届けを出すという発想が頭にないからです。
そして、それも自然で当然のことです。

 

このような自然で当然の所を突いてくるのが最近の詐欺に見られる手口です。
そして、あなたが悪くないと主張しようにも目撃者もいなく、コンビニの防犯カメラの死角になっている場所を選んだ上での手口なので、カメラの映像などによる証明も出来ません。
なかなか巧妙な手口ですが、このような際もあなたの理性を活用して下さい。
それは、相手が事故と思っているということを前提とし、相手が大丈夫と言い張っても、

 

警察を呼ぶ

 

という理性を活用することです。
本当の事故であれば警察を呼ぶことで相手も安心・納得するでしょうし、仮に詐欺であれば、警察を呼ぶと相手は立ち去っていくかもしれませんが、それでも警察を呼んで事情を話して下さい。
そこまでしておくと、後に「被害届け」が出されることはないでしょうし、仮に出されたしとしても既にあなたは警察に事情を話しているので、その後の展開が全く変わってきます。

 

ここでも、不純で不適切な念の強さには理性で対応して下さい。
ここまでが、特殊詐欺関係のテ-マでしたが、では、これがどうして今回のアメリカ大統領選に繋がるのでしょうか?
ご存じの通り、今回の大統領選はヒラリ-氏が優勢と伝えられていましたが、実際には様々な発言で物議を醸し出し続けていたトランプ氏が当選を果たしました。
TVなどでも色々分析されているようですが、ここまでTOPICSをお読みになって頂いた方はもうお分かりかもしれません。

今回の出来事の一端にはトランプ氏の「念の強さ」も関係しています。
しかし、トランプ氏の念の強さだけでは今回の結果にはならなかったかもしれません。
そこには、トランプ氏を後押しした、「別の念の強さ」が介在していると思われます、、、、、(それは以下に続いていきます)

 

ところで、今回の大統領選では、事前の予測を見誤ったなどの分析もされていますが、一つのある事象が起こっています。
トランプ氏はメキシコの国境沿いに壁を作り、それをメキシコ政府に全額負担させ、そして、アメリカ国内から不法移民を一掃するという政策を声高に連呼していました。
実際にこの政策を実行に移すかどうかは分かりませんが、この政策に関する世論調査では、7割以上ものアメリカ国民が反対という結果が出ていました。
この政策だけが全てではありませんが、7割以上ものアメリカ国民が反対の政策を掲げた中で実際に当選を果たしている事も事実です。

 

一見すると奇妙な事象のようにも思えますが、客観的に見て現在の日本も同じ状況です。
例えば、安保法制やそれに伴う駆け付け警護、原発再稼働、TPP、憲法改正などの将来に渡って影響が出る課題において、世論調査では毎回6~7割程度の人が反対、もしくは、さらに慎重な議論を経ての検討が必要などの声が多数を占めています。
しかし、実際に選挙を行ってみると、この課題を現に積極的に推進している現政府・与党が勝利を治めているという結果になっています。

 

ここでの事象の根底では、日本もアメリカも同じものが流れていると感じます。
つまり、トランプ氏を後押しした「別の念の強さ」の正体です。
それは、

 

経済(お金)第一至上主義というお題目と、それに呼応する人(々)の持つ念の強さ

 

ではないのかなと感じています。
誤解の無きようお願い致しますが、このようなことが悪い訳では決してありません。
そして、お金は必要なものですし、大切なものでもあります。
経済やお金が悪い訳でもありません。
また、お金が欲しい、経済的に豊かになりたいと願うのも悪いことではありません。
そのようになりたいと思うのも偽らざる本音と言えると思います。

 

そして、報道でもなされているように、現在のアメリカでは「分離」が起こっています。
「分離」についてはこれまでのTOPICSでも繰り返しお伝えしてきていますが、「分離」が起こった場合には「融合」という方向性が必要になり、その「融合」という方向性がより良き未来への「羅針盤」の役割を果たしてくれます。

 

実は、私が行っているカウンセリング、ヒ-リング、セラピ-においても、個人の中で起こった「分離」をいかに自分の中で「融合」に向かわせていくのかというのを、一つの本質として活用しています。
2014年の10月のTOPICS「小説「鹿の王」」において、

 

「国も人の身体と同じようなもの」
逆に表現すれば、
「人の身体も国と同じようなもの」

 

という点をコメントしております。
興味のある方は併せて参照してみて下さい。

 

今回は長くなりましたが、私は政治的なことを申し上げたい訳でも、現政権についてコメントしている訳でも、アメリカ国民の民意に意見を述べるような趣旨でもありません。
ただ、現在のアメリカと日本の中には同じような根底が流れているとしたら、今回のアメリカでの出来事は近い将来の日本でも起こりうる、あるいは、すでに起こりつつある出来事と関連しているのかもしれません。

 

今回の大統領選においては、得票数ではヒラリ-氏の方が勝っているという側面や、日本でも一票の格差や合区などの制度上の課題もあるのかもしれません。
そして、動機がどうあれ、方法がどうあれ念の強さが物事や出来事に反映されること、そして、どのような念の強さであれそれを跳ね返す際には理性が活用出来るという意味からも(理性の活用については、イギリスのEU離脱の後のイギリス国民から発せられた「本当に離脱になるとは思わなかった・・・」などの意見を見返してみると繋がってくる点も出て来るかもしれません)、もしあなたが今回の大統領選に投票出来ると仮定して、あなたはヒラリ-氏に投じたのか、あるいは、トランプ氏に投じたのか、あるいは、このような状況になる以前に「第三の選択肢」を生み出せたのかを考えてみることも、もしかしたらあなたの中にあるかもしれない「分離」の部分を「融合」させる手助けになってくれるかもしれません。
(この点は、興味があれば、先日のTOPICS「二者択一からの飛翔」も参照してみて下さい)

そして、今回のテ-マを逆の視点から読み取り、理性を持って念の強さを活用していくことで、あなたの可能性がもっと開いていくかもしれません!

2016年11月12日 02:11

「食」という身近な第六感

こんにちは。
レイキ ヒ-ラ-&ヒプノセラピストの瀬川です。

 

秋口に入ったと思われていた所、その秋も足早に過ぎ去ろうとしている感もあり、早くも冬支度の雰囲気も漂い始めていますが風邪やインフルエンザなどご注意下さい。
そして、秋と言えば味覚の秋や食欲の秋とも言われたりしますが、そこで今回は「「食」という身近な第六感」というテ-マでお届け致します。

 

皆さんの中でも、特に専業主婦をなさっている方は、毎日の献立に頭をひねることも多々あるかと思われますし、働いている方やお子さんも含め、私達は毎日の食事というのを楽しみにしつつも、何を食べようか?と思案を重ねる日々も送っているのが現状かと思います。
ご病気などで食事を摂れない方などもいらっしゃるかと思いますが、私達は皆、毎日、何かしらを食することが不可欠の存在です。
このように、「食」というのは、排泄などと同様とても身近な行為ということも言えます。

 

私自身は味噌汁や炒め物くらいは行いますが、決して料理上手という訳ではありません。
ただ、料理や食事に関することは好きな側面もあります。
漫画本の「美味しんぼ」は全巻揃えて、ことある事に読み返したりもしています。

また、料理に関しては現在でも様々なTVドラマがありますが、古いドラマでは「おいしい関係」「マイリトルシェフ」「味いちもんめ」などは、私も好きでよく観ていました。
バラエティ-番組などでも料理に関する話題が出ない日は無いと言っていい位の特集が組まれたりもしています。

ところで、「食」というのは、五感の全てを活用しています。
(なお、五感の一部に障がいのある方は食に関して万全ではないという意味ではありませんので、ご理解とご了承下さい。)

 

味覚では、甘さや酸っぱさなどを感じています。
嗅覚では、香ばしさや食欲をそそる香りなどを感じています。
触覚では、舌触りや歯ごたえなどを感じています。
視覚では、お鍋から立ちのぼる湯気、色とりどりの盛りつけ・飾り付けなどの器を含めた出来映えなどを感じています。
聴覚では、ジュ~とお肉やお魚を焼く時や、揚げ物や天麩羅が揚がる際の音の醍醐味などを感じています。

 

全てではないかもしれませんが、このように目の前にある一皿の料理というのは、私達の五感の全てを同時に刺激し、また、五感の全てを活用して堪能出来るという側面が多分に含まれています。

そして、2015年の11月にお伝えしたTOPICS「見えないものを感じる」では「風」を題材として取り上げました。
簡単なおさらいですが、

 

風で漂ってくる焼き肉やウナギの香りという味覚や嗅覚を活用しています。
冬の冷たい風が肌を突き刺すように感じるという触覚を活用しています。
暴風の日はゴ-ゴ-やビュ-ビュ-という音を感じるという聴覚を活用しています。
風で鯉のぼりが空に泳いでいるという視覚を活用しています。

 

そして、ここでの風は目に見えないにも関わらず、私達は実際に見えない風を五感で感じているという内容でした。

そして、今回のテ-マの「食」と「風」を組み合わせると、皆さんもご存じの通り、

 

「食」 + 「風」 ≒ 「風味」

 

という言葉の出来上がりとなります。
「風」は目には見えませんがしっかりと実感を持って感じられます。
「食」は目の前に料理として厳然と存在しているという実感を持って感じられます。

 

ところで、先ほど専業主婦の方などは、毎日の献立に頭を悩ませる日もあるのでは?というお話をしましたが、時には、新たに自分なりの一品を創作してみようという日もあるかと思います。
今まで作ってきた料理なども参考にしながら思いを巡らせていることと思います。
そして、何かしらの料理のイメ-ジが湧き、実際に料理に取りかかっていくことでしょう。

 

では、ここで考えてみて下さい。
あなたが新たな一品を考案し、実際に料理に取りかかるとします。
そこでの新たな一品はどのようにあなたの中で出来上がっていったのでしょうか?

 

もしかしたら過去の料理を参考にしているかもしれませんし、自分が食べたいものを連想していくのかもしれません。
そして、ここに一つのポイントがあります。

 

あなたが実際に料理に取りかかる前に創り上げたイメ-ジには五感の全てが既に活用されている

 

という点です。
つまり、あなたは実際の五感を活用していないにも関わらず、イメ-ジの中で味覚・嗅覚・触覚・視覚、そして時には聴覚も活用して料理のイメ-ジを創り上げていることと思われます。
これは、ほぼ無意識かつ自然な流れで行われていることでしょう。
そして、料理に取りかかる前に、実際にあなたのイメ-ジの中では新たな一品が既に出来上がっているということです。
なぜなら、

 

あなたが作る料理のイメ-ジの元で五感を既に活用していないとすれば、味付けなども出来ない

 

からです。
これが、あなたがイメ-ジした料理は、実はその時点で既に出来上がっている、存在しているということです。
勿論、下味などの調整はその後に行っていくことは当然あります。
では、そもそも新たな料理のイメ-ジはどこから湧いてきたのでしょうか?

 

もしかしたら、あなたが過去に食べた料理かもしれませんし、TVや雑誌で観た料理かもしれませんし、人から聞いた料理かもしれません。
しかし、あなたがこれから作る料理は、それらと同じ料理ではありません。
味付けも多少違うかもしれませんし、盛り付けや器も違うことと思います。
つまり、

 

あなたがイメ-ジした料理はこの世で唯一無二の一皿

 

であるということです。
そして、これは料理を作る人のみならず、料理をしなくとも今日の晩ご飯や食べたいものを思い描いている人も同様です。
そして、この唯一無二の一皿というのが、

 

あなたの第六感が形を成した成果

 

と表現することも出来ます。

ところで、スピリチュアルな世界観における第六感とは、何かしらの存在に話しかけられたり、あるいは、映像を見せられるといった印象が強い傾向もあります。
つまり、まず最初にあなたの第六感に何かしらの働きかけがあり、その後にその働きかけをあなた自身の聴覚や視覚を活用して解釈するという流れかもしれません。
このような現象や出来事を否定するつもりはありません。
私自身の体験からもそのような現象はあり得るだろうと感じています(これについては別の機会にでもお伝えします)。

しかし、実際の第六感の活用という意味では、

 

第六感 ≒ イメ-ジ力・想像力

 

という側面も多分にあります。
イメ-ジ力や想像力が無い人はいません。
いるとすれば、イメ-ジ力や想像力が乏しいと思い込んでいる自分がいる、ということはあり得ます。

 

そして、スピリチュアルな世界観における第六感の印象で言うと、第六感とは特別な能力、という見解になりがちになります。
そして、

 

特別な能力 = とても難しい

 

という図式が成り立ってしまいます。
しかし、今回の料理のように、実際の所は私達は日常的に第六感、つまり、イメ-ジ力や想像力を活用しています。
ただ、あまりにも自然に無意識に行っているため気づいていないだけです。
そして、実際の働きとしては、

 

第六感と五感の全ては常に連動して働いている

 

ということも出来ます。
第六感を活用してみたいと思われている方は、まず、実際には自分が第六感を日常的に活用していることに気づき、そして、イメ-ジ力や想像力を膨らませ、それと同時に五感を活用してそのイメ-ジや想像を味わうということをしてみては如何でしょうか、、、、、

 

それと、料理、つまり、食するという行為は、一瞬にして記憶を蘇らせる力も持っています。
何かしらの料理を食べた時に、それと同じ料理を食べた当時の記憶が蘇ってきた経験は多くの方がお持ちだと思います。
その時に一緒に食べた人、部屋の内装、その時感じていた感情など、、、、、
このような料理の力を認知症などの改善に活用してみようという研究もあります。

 

また、料理にはヒ-リングの力もあります。
何かを頑張って成し遂げた後に、ご褒美として好きな食べ物を食べる方も多いかと思います。
是非、食するという行為には、あなたの記憶を蘇らせ、あなたを癒す力も備わっており、あなたの第六感と五感の全てを同時に刺激しているということを楽しんでみて下さい。

 

また、ここから先は余談ですが、現在TPPが国会において審議されています。
今回のテ-マの「食」という観点から、食の安全という点も若干取り上げられたりしてはいますが、個人的には充分な審議とはほど遠い内容に思われます。
一例としては遺伝子組み換え食品、そして、特にその遺伝子組み換え食品の表示義務については全くと言っていいほど、無防備で対策は施されていないと感じます。

 

例えば、遺伝子組み替えを行った鮭(サケ)のお話を聞いたことがある方もいらっしゃるかもしれません。
遺伝子組み換えを行った所、その鮭は年中成長し続け、しかも2倍のスピ-ドで成長することにより、体長は2倍、体重に至っては8倍もの鮭が産まれたというお話です。

 

植物でも本質は同じであろうと思いますが、食べても安全、食べたら危険という以前の問題として、特に動物の本来あるべき成長過程や生命に手を加える、あるいは、手を加え過ぎるというのは、私自身は人間の「傲慢」であろうと感じています。
そして、このような「傲慢さ」が行き着く先に待っているものは・・・・・イメ-ジ力や想像力を活用して考えてみると危惧する面が多々あるように感じています、、、、、

 

ちなみに、TPPには幾つかの訳語があります。
正式名は「環太平洋戦略的経済連携協定」となっており、略語として「環太平洋パ-トナ-シップ協定」と訳されています。
そして、TPPを推進したい外務省のHPでは「環太平洋パ-トナ-シップ協定」として紹介されています。
耳障りの良い響きという意味で、皆さんはどう感じるでしょうか?
そして、自国だけ良ければ良いというのも如何かと思いますが、現に死活問題という現状に直面している生産者の方も多数いらっしゃるのが実状です。
条約に批准するのか批准しないのかの判断は、冷静かつ理性的な議論の元に、食の安全も含め、その他の医療・年金など幅広い影響などを充分な情報を元によく検証し、充分な審議を尽くして欲しいと思うのですが、、、、、

2016年11月5日 03:11

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