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~ ヒプノ(催眠)の語源や歴史・変遷 ~

こんにちは。
レイキ ヒ-ラ-&ヒプノセラピストの瀬川です。

 

ところで、ヒプノセラピ-(催眠療法)につきましては、日本でも徐々に認知され始めてきておりますが、まだまだ発展途上の段階でもあります。
そして、現在の日本におけるヒプノ(催眠)と言えば、多くが「前世療法」に焦点が当てられがちでもありますが、これについても、どちらかと言えば「症状の改善」などの効果に目を向けられるよりも、「好奇心を満たす」スピリチュアルな観点から注目されているのが現状でもあります(勿論、このような傾向が悪いなどの意味ではありません)。
また、ようやく日本でも少数ですが、医師がヒプノ(催眠)を治療に取り入れてきているケ-スもありますが、世界各国における状況と比べると、その活用率は足元にも及んでいないのが現状でもあります。

 

そこで今回は「~ ヒプノ(催眠)の語源や歴史・変遷 ~」というテ-マをお届けして参りますが、ヒプノ(催眠)においては、どのような事を行っているのかよく分からない、あるいは、何か怪しさや怖さを感じるという方もとても多いものです(笑)
このような疑問などに関しては、S.Light.MのHPや、このTOPICSにおいて、今までも色々お伝えしている内容に今回は譲りますが、

 

知る事は、理解する事であり・・・

そして・・・

理解する事は、身になる事である(活用出来る)・・・

 

という観点から、そもそもの語源や歴史(成り立ち)という面を知る事も、様々な視点として活用出来るものでもあります。
そして、ヒプノ(催眠)の歴史というと、私の行っているヒプノセラピスト認定講座の初日に扱っている項目でもありますが、一番「眠気を催(もよお)す?」テ-マかもしれませんし、ヒプノ(催眠)にあまりご興味のない方にとっては、さほど関心を惹くテ-マではないかもしれません(笑)
ただ、

 

(わらしべ長者のように)どのような視点が人生における解決の糸口になるかは分からない・・・

 

という面も含め、出来るだけ分かりやすく、そして、それぞれの人物の物語や裏話?もお届けして参りますので、「雑学的」な感じで興味のある方は読み進めて頂ければ幸いです!
また、ここでご紹介していく人物の中には、もしかしたら多くの方が聞いた事があるお名前が、意外な形?でヒプノ(催眠)の世界に関係していた事もお分かり頂けるかとも思います。
そして、S.Light.Mにおいてヒプノセラピスト認定講座を受講して下さった皆様におかれましては、おそらく、ほとんどの方が忘れてしまっている?内容でもあろう事かと思いますので、復習の意味も込めてお読み頂ければ幸甚です(笑)

 

それでは、まず、ここ最近のヒプノ(催眠)に関する現状ですが、1955年に英国医師会が有効な治療法の一つとして認めた事を皮切りに、1958年に米国医師会、1960年に米国心理学会、1962年に米国精神医学会も同様に有効性を認めた点から、改めて注目されるようになってきました。
そのような近年の動向を元に、現在では、NIH(米国国立衛生研究所)によるCAM(相補・代替医療)の5分類において、第(2)「Mind-body Interventions(心と身体への介在)」の「Hypnosis(催眠療法)」と位置づけられ、実際の治療に活用されております。

 

では、そもそものヒプノ(催眠)の起源ですが、これは現在残されている記録書などから、紀元前のインドやエジプトの神殿や寺院などにおいて行われていた事が報告されています。
これらは、インドでは古代サンスクリット語で著され、また、エジプトではパピルス紙に記され「眠りの寺院(Sleep temple)」と呼ばれているものになります。
残されている記録からの起源ですので、実際はそれ以前のかなり前から行われていた事が推測されます・・・

そして、時代が少し飛び、ヨ-ロッパでは「ロイヤル・タッチ」と言われる、王様に触れると癒されるという信仰に繋がっていきました。
今で言う「カリスマ」的な感じですが、これは「権威的・社会的暗示」とも呼ばれるものにもなります。

 

では、更に時代を飛び越えて、日本では室町・戦国時代の1500年代です。
世界ではルネッサンス時代と呼ばれていますが、この時、スイスの医師でもあり錬金術師でもある「パラケルスス」が、「磁石と催眠暗示」を用いてヒ-リングを起こしていました。
そして、この人は四大元素(火・風・水・土)を発見した人でもあり、梅毒に対して水銀治療を行っていた面でも有名です。

 

では、またまた時代を飛び越えて、次は、日本では江戸時代に当たる1700年代の「マクシミリアン・ヘル神父」です。
名前からもお分かりの通り、この人は神父(牧師)でもあり天文学者でもありました。
この人も「磁気」を活用してヒ-リングを起こしていました。

 

そして、次も同時代ですが、ヒプノ(催眠)に興味のある方は、一度は名前くらいは聞いた事があるかもしれない?「フランツ・アントン・メスメル」です!
この人は、ウィ-ン大学で医学を学ぶ一方、先ほどのヘル神父のヒ-リング法に感銘を受けて活動を開始していきました。
当時は「流血療法」という治療が流行しており、これは、患部には悪い血が滞っているので、血管を切って悪い血を流し出す事が必要だという考え方の治療法でした。

 

そして、メスメルは血を放出させた後に、「磁石と催眠暗示」によって血を止めていました。
ところがある日、治療の際に「磁石」を忘れてしまった為、しょうがなく?「磁石」の代わりに木の棒で試してみた所、何と・・・血が止まってしまいました・・・

その事から、メスメルは血が止まるのは、「磁石」によるエネルギ-ではなく、人と宇宙を流れている「磁気」エネルギ-によるものだとの説を発表していきました。
これが、世(よ)に言われている、

 

動物磁気(アニマル・マグネティズム)

 

と名付けられたものです。
そして、この手法が流行していき、彼の手法は、

 

メスメリズム

 

と呼ばれ、この手法を行う人達はメスメリストと呼ばれるようになっていきました。
ちなみに、「人と宇宙を流れている・・・」との表現がありましたが、彼は『人体への惑星の影響』という論文で博士号を取得している事から、そのような表現をしたものだと考えられます(笑)

 

このようにウィ-ンで大評判を得たメスメルは、その名声をひっさげてパリへと進出していきます!
そして、主に貴族階級の支持を得て、メスメルはパリでも大成功を収めました。
ちなみに、盲目のピアニストと言われる「マリア・テレジア・フォン・パラディス」は、ヨ-ロッパの卓越した眼科医の元で治療を行っていましたが、10年間ほどなんの改善も見られなかった所、メスメルの治療で彼女の目が(一時的に)回復した事から、そのような面も大成功に繋がっていた点に貢献があった事と思われます(なお、「一時的」というのは、一説によると、ある理由によりパラディスはメスメルの治療を途中から拒否した事により、再び視力を失ってしまったとも言われております)。

 

このように大成功を収めていったメスメルでしたが、しかし・・・どこの世界にも、あるいは、この世の性(さが)?とも呼べるように、あまりにも名声を得てしまったが為に・・・他の医師達から多大な反感を買い、いわゆる、やっかみ?横やり?が入ってきました。
そこで、当時のフランスの王様が、メスメルの行っている事は本当なのか?を調査させる諮問委員会を発足します。
そして、ここで選ばれた3名のメンバ-が、

 

ベンジャミン・フランクリン(100ドル紙幣に載っている人)

アントワ-ヌ・ラボアジェ(科学者で「質量保存の法則」を発見した人)

そして・・・

ギロチン(本名はジョゼフ・ギヨタン)

 

です!
「ギロチン」という名前(あるいは言葉)は多くの方が聞いた事があろうかと思いますが、彼は内科医でもありました。
そこで、受刑者に無駄な苦痛を与えず、しかも、全ての身分の人が同じ方法で、

 

単なる機械装置の作用

 

により執行されるような「案」を提案した人でありますが、皆さんの頭の中のイメ-ジにある「ギロチン」という光景は、彼が直接の「開発者」ではありません。
あの世において、彼はどのように感じている事でしょうか・・・?(苦笑)
そして、この3人のメンバ-は、メスメルの理論は間違いである・・・と結論づけていきました・・・

 

そして、日本ではまだ江戸時代が続いている1800年代に入ると「ジェ-ムス・ブレイド」が登場してきます。
彼はある日、先ほどのメスメリストが行っている手法を見ていて、「磁気」が関係しているのではなく、「眼球」が上に向いている状態に着目し、

 

目の凝視と一点集中

 

がトランス(催眠)を導く際に重要な要素であると考え、メスメルの説を否定していきました。
そして、クライアントの頭の斜め上から、光るオブジェクト(物体・対象)を凝視させる事によりヒプノ(催眠)を行っていくようになりました。
そして、このようなクライアントの「様子」を観察していた事により、ギリシャ語の「眠り」という意味の単語「HYPNOS」を元にし、それまでのメスメリズムという呼び名を変え、

 

ヒプノ-シス:HYPNOSIS(催眠)と改め・・・現在の、ヒプノ(催眠)の「名付け親」

 

となりました。
彼は1843年にヒプノ(催眠)に関する歴史上最初の本を著しましたが、実は、彼は後に、

 

ヒプノ(催眠)という呼び方は適切ではない・・・

と、考え・・・

一点集中という呼び名に変えよう・・・

と、しましたが・・・

時・・・既に遅し(それだけヒプノ(催眠)という言葉が広がってしまった)・・・

 

という状況になっていた為、変更出来なかったと言われています。
現在でもヒプノ(催眠)という言葉から様々な連想やイメ-ジがなされていますが、彼もあの世でどのように感じている事でしょうか・・・?(笑)

 

そして、ほぼ同時代にインドにおいて「エスデイル」という人も活躍していきます。
彼はメスメリズムを用いたヒプノ(催眠)を行っていきますが、中でも特筆なのが、

 

ヒプノ(催眠)による外科手術を(数多く)成功させた

 

人でもあります。
現在までで最も多くの500以上の手術をヒプノ(催眠)を活用して行ったとされておりますが、当時の外科手術は(麻酔による)死亡率が5割にも及ぶものであり、とても危険な賭けでもありました。
しかし、エスデイルによるヒプノ(催眠)の活用により、その死亡率を5%ほどまでに激減させた事から脚光を浴びていきます。

 

そして、彼はインドでの業績を掲げてイギリスに赴きますが、何故か?インドで残したような結果をイギリスでは出せずに終わってしまいました。
その理由の一つとして、当時のインド人とイギリス人の「マインド(心・精神)文化」の違いが挙げられています。
と言うのも、当時の英国教会の教えとして「痛みは尊いもの」という考え方があり、ヒプノ(催眠)を用いた手術は受け入れにくかったという背景があったとされています。

ちなみに、その後、英国女王がクロロフィルという麻酔薬を用いて出産に成功した為に、「痛みは尊いもの」であったはずなのが、女王が麻酔薬を利用しているんだから!という理由で、多くの人が麻酔薬を活用するようになった事も、エスデイルが結果を残せなかった理由の一つとして考えられています(笑)
これは、「信仰と権力」というテ-マにも繋がる?のかもしれません(笑)

 

では、次は、日本では明治時代に当たる1800年代の後半に登場した「ジャン・マルタン・シャルコ-」です。
この人は、メスメル以降インチキと称されていたヒプノ(催眠)を公に容認させた、フランスの神経科専門医です。
そして、メスメル以来の100年余り、ヒプノ(催眠)を否定し続けてきたフランス医学界、そして科学界はついにヒプノ(催眠)を認めるに至りました。
つまり、

 

ヒプノ(催眠)が怪しげな魔術の延長から・・・

医学的にも科学的にも真剣に向き合うべき存在へと・・・

 

導いたのは、彼の医学的偉業の背景による所も大きいとされております。

次は、皆さんも名前だけは聞いた事があるかもしれないオ-ストリアの精神分析学者「ジ-クムント・フロイト」です。
このフロイトにつきましては、彼の提唱した数々の理論は、後世の精神医学や臨床心理学などの基礎となったのみならず、20世紀以降の文学・芸術・人間理解に広く大きな影響を与えた面で有名でもあります。

 

そして、実は、このフロイトも当初はヒプノ(催眠)を学び、ヒステリ-症状の改善に用いていたという点はあまり知られておりません。
と言うのも、ヒステリ-患者にヒプノ(催眠)を行っていた所、その患者さんが急に起き上がりキスをされたので、これは使えない!といった話もありますが、実は・・・フロイトは麻薬であるコカインを常用していた為、全ての歯が抜けてしまい、総入れ歯をしていた為に、上手く話せなかった事から、渋々?ヒプノ(催眠)を諦めたという裏話も残っております(笑)

 

そして、日本では明治・大正期に当たる1900年前後には、アメリカで初めて心理学の実験所を設立し、アメリカ史上初の心理学の教授となり、心理学の父と称されている「ウィリアム・ジェ-ムス」の登場や、皆さんもご存じの、条件反射で有名なパブロフの犬の理論を唱えた生理学者の「パブロフ」も、当時フロイトの理論に影響を受けて多くの神経学者がヒプノ(催眠)から目を逸らしていましたが、これ以降もパブロフはヒプノ(催眠)を活用し続け結果を残してきた人々の一人でもありました。

 

では、次は、日本では昭和の戦前・戦中に活躍した1900年代前半の実験科学者であった「クラ-ク・ハル」です。
この人は科学者である事からも、

 

初めて正確な実験方法によるヒプノ(催眠)現象の検証を行った

 

人でもあります。
そして、心理学的な側面からヒプノ(催眠)を扱った最初の著書でもある『催眠と被暗示性』を残した人でもあります。
そして、何より、最後に登場するミルトン・エリクソンはハルの教え子でもあり、ハルはエリクソンに多大な影響を与えた人とも言われております・・・

 

では、そろそろ終盤ですが、日本では戦後の昭和に当たる1950年代の「デ-ブ・エルマン」です。
実はこの人の父親は、いわゆるステ-ジで行う催眠術ショ-を行っていた人でもありました。
そしてエルマンは、学者などに対してではなく、医師や歯科医師に対してのみヒプノ(催眠)を教えていた事もあり、アメリカの医学界ではエルマン誘導という手法が広く知れ渡っております。
ちなみに、このエルマン誘導というのは、先ほど出てきたエスデイルが麻酔無しで外科手術を行える状態(エスデイル状態)を利用していた事に関して、このような(外科手術にも耐えうる)深い催眠状態(ソムナンバリズムと言います)に導く簡単で確実性のある誘導法を編み出した事で有名です。

 

では、最後はこのTOPICSでも幾度もご登場頂いている、20世紀最大の催眠家で魔術師とも称される「ミルトン・エリクソン」です。
彼は精神科医で心理学者でもありますが、精神療法において、「型や枠」に捕らわれず、様々な斬新な手法を活用する「ユ-ティライゼ-ション(利用出来るものは何でも利用する)」で有名でもありますが、今回のテ-マにおいて私が一番お伝えしたいエリクソンの言葉をご紹介致します。
それは、

 

治療に抵抗するクライアントなどいない・・・

柔軟性に欠けるセラピストがいるだけだ・・・

 

との言葉です。
これは、このTOPICSでも繰り返しお伝えしております「その人の意思に反して、人をコントロ-ルする事は出来ない」とも繋がっておりますが、この言葉は、

 

クライアントにではなく・・・

セラピストの側に向けて贈られているものであり・・・

セラピストは常にこの点を心掛ける必要性がある・・・

 

という面を強く指摘しており、それと同時に、

 

人間の心(意識)の自然で本来の性質は・・・

多様性である・・・

 

という面をも示唆しております。
それが故に、エリクソンはクライアントごとに異なるアプロ-チをしており、自らの手法や技法を体系化(マニュアル化)する事を好んでおりませんでした・・・

 

では、ここで語源や歴史・変遷は終わりになりますが、退屈でしたでしょうか?(笑)あるいは、ここまで辿り着けなかった方もいらっしゃるかもしれませんね?(苦笑)
そして、ここまで見てきた通り、当初は「磁石・磁気」などを活用したり、ヒ-リングとしても行われていた、といった部分が多面に見られますが、

 

近代(現代)ヒプノ(催眠)の効果や仕組みは・・・医学と科学においても裏付けされている

 

という点はご理解頂けた事かと思われます。
また、西暦と共に、日本史年代でも重ね合わせてご紹介してきた事から、日本のヒプノ(催眠)は発展途上である事も、また、世界と比べると時代背景における出来事などの「ヒプノ(催眠)における発展(受け入れ)速度の差」が見て取れた事かとも思います。
そして、ヒプノ(催眠)の世界では、

 

ヒプノ(催眠)は人類の歴史と共に・・・

 

と言われたりします。
人類の歴史と言うと、長いようにも感じますが、

 

地球の歴史に比較したら・・・人類の存在は・・・ほんの一瞬(束の間)・・・

 

でもあります。
しかし、

 

一度芽生えた・・・

人間の心(意識)は・・・

その後は消滅する事はあり得ない・・・

 

という点も真実であります。

そして、ここからは今回のTOPICSに書く事は全く予定も考えもしておりませんでしたが、先日来、台風21号による甚大な被害、また、その台風による大雨をもたらされた北海道で大きな地震が起こってしまいました。
犠牲になられた方々のご冥福をお祈り致しますと共に、被災された方々へ心よりお見舞い申し上げます。
そして、2018年7月14日のTOPICS「自然(災害)と人間の意識(波動)」において、次のようなコメントをお伝え致しました。

 

『そして、もしかしたら、薄々気づき始めている方々も多いかもしれませんが、

近頃の自然災害は個別個別(一つ一つ)ではなく・・・

複数が同時に起こりつつある・・・ 』

 

と。
今回のテ-マと併せて、

 

今一度・・・皆さん自身の・・・心(意識)を考えるキッカケ

 

としてみて下さい。

2018年9月8日 01:09

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