トップページ » 発達障害から学ぶ様々な視点

発達障害から学ぶ様々な視点

こんにちは。
レイキ ヒ-ラ-&ヒプノセラピストの瀬川です。

 

ところで、皆さんも発達障害という言葉は、ここ最近よく目や耳にする機会も多くなってきている事かと思われますが、発達障害という言葉は知っているけれども、その症状や内容などはよく分からないという方も多いかと思われます。
そこで今回は、「発達障害から学ぶ様々な視点」というテ-マをお届け致します。

 

そして、今回のテ-マを進めるにあたりまして、発達障害に関しては多くの書籍も刊行されていますが、私が以前に観た3つの番組、「発達障害 解明される未知の世界」「深夜の保護者会 発達障害 子育ての悩みSP」「超実践! 発達障害 困りごととのつきあい方」(共にNHK放映)も元にしながら進めて参ります。
なお、このような番組名からも、今回は「障がい」ではなく「障害」という用語に統一して進めて参りますので、その点はご理解頂ければ幸いです。

 

そこでまず、私も以前は発達障害に関しては、ほとんどその症状や内容などを知りませんでした。
その点も踏まえまして、まずは、発達障害に関する「一般的」な概要を最初にお伝えして参りますが、私と同様に今まで知らなかったという事に関してネガティブな意識を向けるのではなく、「今、ここから」は知っていける(知っている)、というポジティブな方向に意識を向けて読み進めてみて下さい(笑)
そして、「一般的」な概要と先に申しましたのは、

 

その症状や内容も、実際は人それぞれ違う

 

という点を、まずご理解頂ければと思います。
なので、発達障害の症状や内容は今回ご紹介するものに限られるものではありませんし、それこそ、人の数だけ違いがあるという点も合わせてご理解頂ければ幸いです。

 

では最初に、発達障害に関しては、近頃では年間7,000人を超える人が受診をしており、その人数も増え続けております。
文部科学省の調査によると、小・中学生の15人に1人が発達障害の可能性があるとも言われております。
以前は発達障害という分野?がほぼ存在していなかった、あるいは、認識や理解がされていなかった事で、その受診人数や可能性がある人の数が最近では増えてきているという側面もありますが、そのような意味からも、大人になってから発達障害と診断される方も多いですし、年齢が限られているものではありません。
また、その原因につきましても、脳の神経における繋がりの違いなどの報告もされておりますが、詳しい事はまだよく分かっていないのも実状であります。

 

発達障害においては、「普通」の生活が出来ない、落ち着きがない、コミュニケ-ションが苦手などの「一般的」なイメ-ジが多いかと思われます。
そこで、現時点では、発達障害に関しては主に3つのグル-プに分類されております。

 

〇 ASD(自閉スペクトラム症):コミュニケ-ションが苦手、こだわりが強い など

〇 ADHD(注意欠如・多動症):不注意、落ち着きがない など

〇 LD(学習障害):読み書きや計算が苦手 など

 

このように大枠としては分類されておりますが、実際には、

 

それぞれが重なり合っているケ-スが多い

 

という事が、ご本人の方々からのお話を聞いていると理解する事が出来ます。
それでは、発達障害と診断されている方々の症状や内容について、まずは幾つかをご紹介して参ります。
なお、繰り返しで恐縮ですが、ご紹介するのはあくまで一つの個別ケ-スであり、人それぞれに違うという点を、改めてご理解頂きながら読み進めて頂ければと思います。

 

では、症状の一つとして「感覚過敏」というのが挙げられます。
まず聴覚に関してですが、これは、様々な音が、自分のすぐ側で聞こえているように大きく感じるというものですが、このようなケ-スでは、ご本人には次のような事が起こっているとの事です。

 

・ ス-パ-マ-ケットなどの店内における音は、「普通」の人がパチンコ店で感じる音よりも大きく感じている

・ 「普通」の声で注意されたとしても、怒鳴られていると感じるような大きさに聞こえている

・ 喫茶店などでは、周りの人の会話が大きく聞こえるので、対面している相手の話している声が聞こえづらく感じている

 

などです。
喫茶店などのケ-スでは、この人はコミュニケ-ションが苦手と誤解されてしまう事も多いですし、このような聴覚の過敏な感覚から、「普通」の人には当たり前の気にならない音(量)であっても、その全てが同時に耳に入ってくるが故に、外出などでは体調も悪くなる事もあり、また疲労も多く感じるため、人付き合いが苦手、あるいは、状況に合わせられないなど、「普通」の人には原因が分からないが故に、誤解を受けてしまうケ-スが多い、という事です。

 

そして、視覚に関してですが、これは外の光が眩(まぶ)し過ぎ、時には痛みすら感じている時もある、というものです。
また、視覚に関しては次のようなケ-スもあります。

 

・ 会話の時に相手から目を逸(そ)らすのは、相手の顔からの情報が入り過ぎて、自分の中でその情報を処理する事が出来なくなってくる。そして、自分の話したい事を整理するのに時間も掛かり、その処理や整理をしている事で、「普通」の人より多くの疲労を伴う

 

というものです。
そして、このケ-スからも、周りの人からはコミュニケ-ションが苦手と誤解されてしまう要因にもなっているとの事です。
そして、このように情報が一気に入ってくるために、最初に何を話して良いかなどが分からなくなり、空気が読めない人、との誤解も多くなるそうです。

 

また、この「感覚過敏」には、洋服の色や素材の違いなどで、身体が過敏に反応してしまうが故に、洋服一つ取っても、着る物が限定されてしまったり、それが故に、見た目や外見という印象による誤解も受けやすくなる。
あるいは、小さなお子さんなどでは、感覚が過敏なため、散髪をする事においても苦痛を感じている。
また、逆に感覚が鈍感になるケ-スもあるため、熱さなどの種々の危険性についても気づきづらいケ-スもあるとの事です。

 

それでは、次は、学校の授業などで上の空であったり、落ち着きがないと言われるケ-スですが、ご本人の中では、以下のような流れになっているとの事です。

 

① 最初はちゃんと授業を聞いている

② その内、ポスタ-などの掲示物に意識が向き、そこに集中してしまう

③ そうしている内に、隣の子のカバンが可愛いなぁなど、また別の対象に意識が向き、そこに集中してしまう

 

このような流れから、ご本人の内心とは違って、やる気がない、あるいは、中途半端などの誤解を受けやすくなってしまう、との事です。
また、感情のコントロ-ルや気持ちの切り替えが苦手な面(時間を要する)がある事により、どうして良いのかが分からずパニックになってしまうケ-スなどでは、周囲の人の反応に、誤解という拍車が掛かってしまう事も多々起こりがちになります。

また、視覚における「感覚過敏」から、眩し過ぎて目が疲れてしまい、黒板から目を背ける、あるいは、聴覚においては、様々な音が同時に、そして、大音量で入ってくる事により授業に集中出来ない、というケ-スもあります。

そして、これが大人の場合ですと、本心では綺麗に片付いているのが好きだし、そのように整理整頓したいと強く思っているにも関わらず、やり方が分からなくなってしまう、何から手を付け始めればよいのかが分からない、あるいは、取りかかっている内に別の対象に意識が集中してしまう、また、ソコソコで良いという基準や判断が付かない、などのようなケ-スもあるそうです。

 

そして、読み書きなどのケ-スにおいては、「3文字」以上になると難しく感じるケ-スが多くなるそうです。
例えば、「いちご」という言葉では、「普通」は「いちご」という文字を目で捉え、「いちご」という読み方と、「いちご」の映像が一致する事により、最終的に「いちご」であると認識しているそうですが、しかし、

 

「さくらんぼ」の場合では、「さくら」で一旦区切るのか?、あるいは、「さくらんぼ」の後にも意味が続くのか?

 

などのように、文字なり文章なりを、どこで区切れば良いのかの判断に時間を要するため、勉強が出来ない(遅い)人、との誤解も受けてしまう事も多いそうです。
また、このようなケ-スにおいては、知的能力や理解力は充分に備わっているが、それをテストなどの形式において書き記す際には時間を要するが故に、これも点数が低くなってしまい、同じような誤解を受ける事もあるとの事です。

 

そして、このような小さい頃の学校における出来事に関しては、次のような言葉にご本人はとても敏感になっているそうです。
例えば、親御さんなどが周囲の人に、

 

学校に行けたり・・・行けなかったりで・・・(困っている など)

と、お話しているのを耳にしたり、あるいは、親御さんなどや周囲の人がご本人に向かって、

もう中学生なのだから・・・(ちゃんとしないと駄目だよ など)

 

などの言葉にとてもナ-バスになってしまうそうです。
そして、このようにお子さんが小さい頃の場合では、親御さんなどにおける悩みも起こる事は理解出来ます。
例えば、

 

・ 自分の子どもは好きだけど、時に、嫌いに感じてしまう事もあり、罪悪感を感じてしまう

・ 周囲の人の理解が得られない
例えば、「躾(しつけ)がなっていない」「甘やかし過ぎだ」「逆に教育が厳し過ぎるのでは」などと言われてしまう

・ 本音を言えば、ゆっくりと休みたい時もあるし、逆に親側(自分)のケアも誰かにして欲しいという本音もある

・ どうして自分の子どもは「普通」ではないのだろう?と考えてしまう

・ 親自身が、このような状況を周りの人にどのように伝えていいのか分からない
また、学校などでは、他の保護者の方が自分の子どもから聞かれた時に、どのように答えていいのか分からない

・ 父(男性)と母(女性)という夫婦間でも、家庭内の役割分担(ほとんどが母の役割という負担になっているのが実状ですが)がまとまらない、あるいは、どちらかがほとんど協力してくれない、また、症状や状況などの受け止め方の違いに大きな差異が生じている

 

など、様々に多岐に渡っています。
親御さんなども同じ人間ですし、このような感情が湧き出るのも自然な事でもあり、当然の気持ちである事も、皆さんもよく理解出来る事かと思います。
これは、ある意味、介護という状況と重なっている側面も多々あると感じます。
そして、ご本人及び親御さんなどの中で様々な状況が積み重なっていく事で、

 

もう・・・何が分からないのかが・・・分からなくなっている

 

という心情が募(つの)ってくる面もあります。
そして、

 

周囲の人に伝えた方が良いのか?・・・あるいは・・・伝えない方が良いのか?

 

という葛藤も起こりがちになり、発達障害という存在そのものや、あるいは、そこから引き起こされがちになる振る舞いなどが、周りの人へも(障)害を引き起こしているのでは?という風に考えがちになる事が多いそうです。
このお気持ちもよく理解出来ます。
そこで、この発達障害による振る舞いなどが周りの人へも(障)害を引き起こしているのでは?という点に関しては、いわゆる「普通」の人の社会や職場などを振り返る学びの視点としても同時に捉えてみて下さい。
それは、

 

「普通」の人と称されている社会や職場などで・・・

なぜ、これほどまでに・・・

セクハラやパワハラやイジメなど(の害)が横行しているのか・・・

 

この視点においては、発達障害から引き起こされる状況とは全く違う事が分かります。
なので、親御さんなどの側におけるお気持ちもよく理解出来ますが、周りの人に与える影響を「(障)害」と捉える必要性はありません。
先ほどの「感覚過敏」などでも、それが周りの人に対して、(障)害をなすような性質のものでしょうか・・・・
勿論、多動症などのケ-スにおいて、他の子の授業を妨げているのでは?・・・と、お考えになるお気持ちも理解出来ます。
ただ、その本質部分においては、(障)害をなすものではなく、対処していく(対処していける)ものと私は考えますが、皆さんはどのように考えるでしょうか・・・
そして、何かを引き起こしている時の・・・動機の違い・・・

 

そして、今、学びの視点として問題提起を致しましたが、今回のTOPICSにおいて、本当にお伝えしたかったポイントはここにあります。
それは、

 

二次障害を防ぐ

 

という事です。
この二次障害とは、周囲の人の理解が得られない、あるいは、理解を得られないだろうとの思いや、何かとても迷惑を掛けているのでは・・・、などの感情が強く溜まり過ぎたりする事により、そして、誤解を誤解のままでやり過ごされてしまう事により、ご本人のみならず、親御さんなども含め、

 

うつ・不安障害・強迫性障害・PTSD(トラウマ)・不登校・引きこもり など

 

を引き起こしてしまう可能性が出てしまう事です。
そして、よく考えてみて下さい。
このような二次障害は、先ほどの、セクハラやパワハラやイジメなどでも同様の事が起こっています。
そして、時には介護の場面などでも起こりがちな問題です。

 

今回の発達障害というテ-マにおいては、一つの決まった解決方法がある訳ではありません。
それは、一人一人症状や内容が違うという点も含めてですが、これは、

 

自分に合ったやり方で良い

 

という意味が込められています。
そして、「感覚過敏」などでは、光を出来るだけ和らげるためにサングラスを掛けたり、あるいは、周囲の騒音を減らすためにノイズキャンセリングのイヤホンなどを活用している方も多くいらっしゃいます。
これは、眼鏡を掛ける、補聴器を活用する、などと全く同じ事です。
また、どうしても片付けが苦手な場合に、人という支援やサポ-トを受けるのも同じ事です。
あるいは、計算が苦手な場合は電卓を活用する人もいますし、読み書きが苦手な場合ではパソコンやスマフォなどを活用している方もいらっしゃいます。

 

そして、このような補助具を活用する際でもそうですが、ご本人や親御さんなどにおいては、もし出来るのであれば、そして、出来る範囲内で構いませんので、

 

周りの人に状況や内容を伝えてみて下さい

 

中には理解出来ない人、あるいは、理解しようとしない人もいる事と思います。
しかし、

 

必ず、理解してくれる人、理解しようとしてくれる人

 

は存在します。
これは、先ほどのイヤホンのケ-スなどでも、授業中に何も状況や内容を伝えずに活用していれば、音楽を聞いていると誤解されてしまう事と思いますが、ありのままを伝えれば必ず理解されます。
そして、特にご本人さんにとっては周知の事かと思われますが、見た目や外見で発達障害と分かる部分が少ない事から、

 

「普通」と称されている人は、伝えて貰う、あるいは、教えて貰わないと、なかなか気付けない

 

という面があるのも事実です。
これは私自身も同様に、やはり、お伝えして貰わないと気付けない点もあると感じます。
これは、ご本人及び親御さんなどや、そして、「普通」と称される人の間においても、

 

まずは、出来る範囲内で構わないので、お互いにコミュニケ-ションを取ってみる

 

という姿勢が共通してくると感じます。
そして、発達障害というケ-スでも、集中力がある、新たな視点や発想力がある、数字に強いなど、「普通」の人よりも能力という個性が格段に高いケ-スもある事などから、近頃では、その能力という個性を率先して発揮して貰うような雇用をしている会社も増えてきています。

また、外国においては、ある時間帯では、店内の音響や照明を少し落とす事によって、発達障害の方も、買い物という社会生活を出来るだけ負担が少なく行えるような取り組みをしている地域も出てきています。
そして、このような様々な取り組みが少しづつ現れ始めている中で、ご紹介した番組の中で、ある方が次のようにおっしゃっていました。

 

出来るだけ負担や疲労が少なくなるよう、自分なりに予測を立てて行動する事で、幾分は安心して楽にもなる

その一方で、

あらゆる事態を前もって避けようとするだけではなく、自分の成長ために新たな挑戦心も同時に持っている

 

と。
つまり、

 

「普通」と称されている人々が様々な配慮をしてくれる事は、とても有り難いが

その一方で、

(成長という)可能性を止めてしまう事は別でもある

 

と。
そして、このような事を、どのように実現していけるのかは、やはり先ほどのように、

 

お互いにコミュニケ-ションを取る

 

という事が必要になってきます。
そして、今では、見た目や外見では障害が分かりづらいケ-スのような場合には、赤地に白色で「プラス(十字)」と「ハ-ト」が記載された「ヘルプマ-ク」というのもありますので、特に「普通」と称されている人の側の方が、これを知っておくだけでもコミュニケ-ションの出発点としても活用出来ます。
そして、このような言葉が、ご本人や親御さんなどにおいて助力になる事は少ないのかもしれませんが、

 

(発達障害という状況などにおいても)必ず他の人々に恩恵も与えている

 

という点は覚えておいて頂ければと感じます。
これは、先ほどからの、発達障害から学べる視点の中に、パワハラやセクハラやイジメ、あるいは、介護の場面などでも、共通に含まれている「問題提起」及び「解決の糸口」という側面があるからです。
また、「普通」の人が陥りがちな傾向として、

 

出来て当たり前

 

という事も挙げられます。
これは、発達障害の方に限らず、「普通」と称されている人の中でも「悩み」と感じている方々は、実は、とても多いです。
そして、両者に共通している「解決の糸口」の一つとしては、

 

(出来る事が当たり前なのではなく)出来る事を積み重ねていく

 

という視点の切り替えです。
これは誰もが、どのような事であれ、子どもの頃から行ってきている事でもあります。
そして、これも両者に共通する、ある種の永遠の問い掛けというのも存在しています。
それは、

 

「普通(あるいは、人並み)」って・・・何なのだろう???

個性(性格)と・・・他の人とは違う(障害なども含め)・・・という線引きは何なのだろう???

本当に、そのような線引きは存在するのであろうか・・・???

 

そして、今回ご紹介した番組の中で、ある中学一年生の男の子が、次のようにお話していました。

 

「 自分と障害は別ではないし、(障害は)敵でもない。

上手く付き合っていけたら、気持ちは楽になる。

自分の事を知れば、(ちょっと)楽になる。 」

 

今回のTOPICSにおいては、敢えてカギ括弧で「普通」と書き連ねてきました。
そして、この男の子の言葉にある、

 

自分の事を知れば・・・

 

という点に関して、「普通」、あるいは、大人の場合でも、「自分の事を知る・・・」という事に、目を逸らさずに、どれだけ取り組んでいるでしょうか・・・???(笑)

2018年6月16日 05:06

«

»

TOPへ戻る

新着投稿

過去の投稿


プライバシーポリシー

当サイトのご利用規約

サイトの詳細につきましては上記のご利用規約をご確認ください。

当サイトはリンクフリーではありません。
事前の連絡と許可審査が必要です。

スマートフォン、タブレットで読み取ってください

先頭へ