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精神病棟の実態・・・? ~ 番組「長すぎた入院 精神医療・知られざる実態」から ~

こんにちは。
レイキ ヒ-ラ-&ヒプノセラピストの瀬川です。

 

東日本大震災から先日で7年が経過しましたが、もう7年経ったのか・・・まだ7年しか経っていないのか・・・何が変わったのか・・・何も変わっていないのか・・・などの様々な思いや感情がある事と思います。
ところで、今回は「精神病棟の実態・・・? ~ 番組「長すぎた入院 精神医療・知られざる実態」から ~」というテ-マをお届け致しますが、実は、この番組で紹介される事になった今回のテ-マのきっかけの一つとして、東日本大震災の発生というのも大きく関わっております・・・(なお、この番組はNHK EテレのETV特集として、2018年2月3日に放映されたものです)

 

そこで、今回はこの番組内容を取り上げてご紹介致しますが、この番組で語られている事が全て真実という趣旨でもありませんし、また別の視点から観察すると違った見解が出てくる事も当然あるかと思います。
そして、このようなTV番組なども「一つの縁・出逢い」というのは、他と変わる事はありません。
もしかしたらご覧になった方もいらっしゃるかもしれませんし、ご覧になれなかった方は、宜しければ、様々な視点の内の一つとして、考える素材としてみて下さい。

そこでまず、何故、今回のテ-マが東日本大震災の発生と関わりがあるのかと言うと、この番組でご紹介されている方々が精神病棟からの退院に結び付いたきっかけが、

 

福島での原発事故によって病院からの避難を余儀なくされたから・・・

 

です。
つまり、原発周辺の病院に入院していたこの方々は、原発事故の放射能汚染による地区・病棟閉鎖などの指示により、他の県や地域に避難をし、その避難先での病院のお世話になるのですが、やはり、福島に戻って来たいとの転院希望が相次ぎました。
そこで、福島県内のある病院が避難していた患者さんを一時的に受け入れ、入院の必要がなければ退院をさせる方針で取り組みを進め、定期的に医師が回診をし、診断の見直しを行い、症状が落ち着いている患者さんは地域に戻れる為のサポ-トを行っていました。

 

そして、このような取り組みが進んだ事によって、今回のテ-マの精神医療の驚くべき実態が白日の下に晒(さら)される事になった・・・と、この番組は進んでいきます。
そこでまず、この病院に転院してきたのは5年間で52人であり、その半数がこれまで25年を超える入院生活を送っていました。
そして、このような状況を目の当たりにした、この受け入れ先の病院の医師が次のように述べておりました。

 

『適切な治療をやっていっても、なかなか改善せず、さらに入院治療の努力が必要とされる人達は、40名中2名くらい・・・つまり、残りの38名は入院を必要としていない・・・つまり、9割の方は入院の必要がない・・・』

 

と。
そして、この転院してきた患者さんの4人に1人が知的障がいではあるが、精神疾患のない人もおり、『そもそも、知的障がいの方は入院も治療もする必要もない人・・・一番よりよく生きられる場所を探すのが一番適切なこと・・・』とも、述べておりました。

ではここで、この番組内で紹介されていた、日本の現在の精神医療と、そこに繋がっている過去からの経緯を簡単に整理してお伝え致します。
まず、

 

現在の日本は精神科病院大国

 

と呼ばれています。
その理由としては、

 

〇 世界の病床の「約2割」が日本に集中している

〇 平均在院(入院)日数が、先進国では「28日」であるのと比較し、日本では「270日」となっている

〇 現在の日本では、「1年以上」入院している患者さんは、およそ「18万人」であり、「5年以上」入院している患者さんは、およそ「10万人」である

〇 そして、このような状況に対して、「人権侵害」として、日本は国連やWHO(世界保健機関)から何度も勧告を受けてきている

 

というのが、現在の日本の状況という事です。
では、何故、日本はこのような状況になっているのかを同番組内容から続けます。
戦後の日本の政策として、国は精神障がい者のために1,000億円を下らない額の生産を阻害されていると主張し、

 

1951年に「隔離収容政策」

 

を打ち出しました。
この生産を阻害されているというのは、国家予算が7,500億円の時代に、

 

1,000億円が精神障がい者による犯罪や、家族が働けなくなる事による、巨額な経済的損失を防ぐため・・・

 

というのが理由とされていました。
そして、この「隔離収容政策」に拍車をかけた出来事が起こりました。
それは、

 

1964年のライシャワ-大使刺傷事件

 

と呼ばれているものですが、この出来事はアメリカ駐日大使が精神疾患の「疑いがある」とされた少年により刺傷されたというものです。
そして、この出来事により国は、

 

精神科病院の医師や看護師の数の「基準を緩和」し・・・

患者一人一人に掛ける「手間を減らし」・・・

「病床数を増やすほど儲かる仕組み」を構築し・・・

 

このような方向性が作り出された事により、

 

「確実な収益」が期待出来るようにもなり・・・

他の業種からの参入も相次ぎ、「病床数が急増」していった・・・

 

との流れになったと分析されています。
しかし、この当時においても、

 

海外では退院を勧める流れが主流であり・・・

しかし、日本は(政策として)真逆の方向を辿り続け・・・

それが・・・日本が世界一(の精神科病院大国)になってしまった・・・

 

と結ばれております。
そして、この番組内で別のある医師は、

 

『精神病院は治療病院ではなく、収容所化していったのが、(現在の状況に通じている)原因ではないか・・・』

 

と述べておりました。
そして、その後も入院患者が増え続けている日本に対して、再三に渡り、国連の場などから非難の声が上がり、

 

1987年に精神保健法が成立し・・・

この法により、「隔離収容政策」を転換し、退院促進を掲げる・・・

 

という方向に舵が切られ、グル-プホ-ムや精神障がい者の方の自立・自律を促す為の施設整備などに取りかかったが、

 

立地場所での反対運動などが続々と起こり・・・

結果として、そのような環境が整えられない事により、

(現在でも)長期入院が続いてしまっている・・・

 

のでは?と、この番組では見解が出されていました。

では、ここからは、この番組でご紹介されておりました、お二人の方のインタビュ-などを元にご紹介して参ります。
まずお一人目は仮称Aさん(女性・56歳)で、彼女は統合失調症と診断され30年の入院生活を送っています。
そして、彼女のお父様が次のように述べておりました。

 

『この病気は治せないと医師に言われた・・・仕事が忙しかったから面倒も見てられない・・・お金は掛かってもしょうがないから、預かって貰えれば安心だ・・・その為に病院任せになってしまった・・・』

 

そして、現在の彼女はグル-プホ-ムに時折通いながら治療をしていますが、そのグル-プホ-ムに入る際のお話の中で、お父様は次のようにも述べておりました。

 

『実家に帰って来るのはダメ・・・60歳になるっていうのに子どもじゃないのだから・・・重荷だよ・・・どれだけ自分(の体?心?)が保(も)つか分からないし、すぐに自分は参ると思う・・・どこの病院でも完治しなかったんだから・・・そういう事を自分は今までずっと経験してきたから面倒見られない・・・(グル-プホ-ムで)面倒見て貰えるなら、見て貰うしかない・・・もし、(グル-プホ-ムで)続ける事が出来ず、2~3年でダメで実家に帰すと言われても・・・迷惑だ・・・自分としては・・・人生やめて貰う・・・その覚悟だ・・・親としては・・・(その位の覚悟でなければやっていけないとのお父様の思い)』

 

様々な思いや感想もあるかと思われますが、二人目の方を続けて参ります。
お二人目は仮称Bさん(男性・66歳)で、統合失調症と診断され39年の入院生活を送っていましたが、彼は原発から5㎞圏内の病院に入院していた事で避難させられましたが、避難先の病院で入院の必要なしと診断され、現在は退院して一人暮らしの生活を送っています。
そして、退院後の彼を見守ってきた医師の方が次のように述べておりました。

 

『どうしてBさんが40年近くも精神病院に入院していなければならなかったのだろう?・・・この事実に私の方がむしろ衝撃を覚えた・・・彼もまた精神病院の犠牲者であったかと・・・あるいは、また、・・・日本という国の犠牲者の一人でもあるかな、と・・・』

 

そして、Bさんの入院当初に5年間主治医をしていた別の医師が次のようにお話しておりました。

 

『当時の病院の状況は非常に良くない・・・(200床の病院で)医師が一人しかいなくて平気だと続けていること自体が、その当時は通用していた・・・しかし、それは「常識的でない常識」である・・・入院している患者さんの人権は、ほとんど認められていなかった・・・』

 

そして、この医師の方は、そのような当時の状況であっても、医師を増やし、出来るだけ退院させる方針を打ち出しておりましたが、次のようにも述べておりました。

 

『病棟(建物)は(病気を)治してはくれない・・・なので、病院の中で医師等が出来ることと、薬が出来ることは、ここ迄と区切りを付け・・・そこから先は家族と社会が治してくれるようにしなければならないし・・・そこで(家族と社会で)治して貰わなかったら、本当には快(よ)くならない・・・』

 

そして、自分が主治医を離れ、Bさんがその後も長年に渡って入院していた事実に対して、次のようにも述べておりました。

 

『自分の考え方と違う考え方で治療されていたと思う・・・まだ危険があるからと考えると退院出来なくなる・・・それは主治医の考え方にもよるが、その考え方がいけないとも言い切れない・・・今でも、ほとんどの病院がそう(少しでも危険があると判断すれば長期入院の方針)だと思う・・・』

 

そして、ご本人であるBさんはご自身の人生を振り返り、次のようにお話しされていました。

 

『(社会的に精神障がい者への差別が強かった当時)入院したことで家族などからも偏見の目を向けられるようになり・・・ある時、叔父の家に遊びに行っていて、明け方に足がつったので痛いと騒いだら、またおかしくなったのでは?と言われて入院させられた・・・(自分のことを)特別なものを見てるという感じがした・・・』

 

『時間が戻るんだったら昔に戻りたい・・・やっぱり・・・』

 

『(入院中の当時に退院したいと家族に主張したことに対して)退院したいって思うよ・・・やっぱり・・・このまま死んでいくのは嫌だなって思うよ・・・やっぱり・・・』

 

このように振り返る中で、Bさんが幾度も退院を主張していた事に対して、彼のお父様は次のようにおっしゃったそうです・・・

 

『誰が見ても快(よ)くなったら・・・』

 

では、番組の概要のご紹介はここでお終いです。
ここまでお読み頂いて、皆さんの思いや感想は如何でしょうか?
様々な思いや感想がある事と思われます・・・

 

AさんもBさんもお薬の服用を上手に調整しながら、心穏やかに日々を送っているとの事ですし、私達と何ら変わる所はありません。
また、時には、一時的に環境を変えて、集中して治療に取り組む(入院など)という事も必要なケ-スもある事と思います。
今回は皆さんに考えて頂くきっかけとしてお伝えしておりますので、私も多くのコメントは致しませんが、以下、数点ほど「様々な視点の内の一つ」としてお伝え致します。

 

まず、Aさんのお父様の「重荷だよ・・・迷惑だ・・・人生やめて貰う・・・」などのお言葉には、様々な反応が返ってくるかもしれません。
少し冷た過ぎるのでは・・・家族なんだから・・・、あるいは、現実問題として理解出来る点もある・・・親としては辛いだろうけれども、子どもの事を思って話している・・・無理のし過ぎで共倒れになっては、元も子もない・・・など、様々な事でしょう。
これも、善し悪しという問題ではありません。
ここで私が考える視点の一つとしては、

 

結果を求め(過ぎ)るのではなく・・・まずは、(双方共に)自分の思いに正直になり・・・理性と冷静さで現状を考え・・・選択と決断を行う

 

という点です。
これは言葉を換えると、

 

「今」の時点・現状において、「出来る範囲内での最善」を考える

 

と言えるかもしれません。
そして、Bさんのお父様の「誰が見ても快(よ)くなったら・・・」とのお言葉の中には、心が不安定な状況で誰かや何かを傷付けたり、迷惑を掛けてはいけない、などの思いも含まれていたかもしれません。
これも、善し悪しという問題ではありません。
そして、この点に関する私の視点の一つですが、この世や社会の中においては、精神疾患では全くなく、一般的には普通と見なされ、時には立派と称されている方の中にも、平然と嘘や悪口を言ったり、あらぬ噂を振りまいて足を引っ張ったり、という方も現実にいらっしゃいますし、イジメやパワハラやセクハラなども残念ながら起こってしまっています。
そして、

 

このような事が起こっているのは・・・私達の「日常生活(職場なども含め)」において・・・

 

です。
そして、このような好ましからぬ事を起こしているほとんどの人は、精神障がい者の方などではなく、繰り返しですが、

 

普通?に暮らしている人達(の一部)・・・

 

でもあります。
Bさんのお父様の「誰が見ても快(よ)くなったら・・・」のお言葉を借りれば、

 

好ましからぬ事を起こしている方々は・・・「誰から見ても快(い)」という言葉と心の現状に当てはまっているのでしょうか・・・?

 

とも言えるかもしれません。
勿論、私達の誰もがミスや誤ちや間違いは起こします。
そのような意味も含めれば、

 

私達の誰もが・・・「誰から見ても快(よ)い」・・・という人は、ほぼほぼ存在しないのでは・・・?

 

とも捉える事が出来ますし、先にご紹介したある医師の方が「本当に治すのは家族や社会の中」という点を踏まえると、

 

普通?と考えられている私達という社会の側が、(入院されていた方々などに対しての)「精神障がい」という「偏見や差別」を無くしていく

 

という事が、改めて必要であると強く感じます。
そして、精神的なバランスが崩れつつある時には、お薬などの治療も必要なケ-スもある事と思いますし、全てに当てはまる訳では勿論ありませんが、私は自分なりの前提として、クライアントの方やセミナ-や講座の受講生の方などに、次のようにお話する事もあります。

 

個性や性格は・・・「治す」ものではなく・・・(ご本人様が望むのであれば)「変えていく」もの・・・そして、・・「変えていく事が出来る」ものです・・・

 

と。
なぜなら、心に不調和を感じる多くの中には、

 

(真実とは違っている)「常識」に捕らわれ過ぎていたり・・・

この常識の中には、今までの教育や社会で「盲目的」に教えられていたものも含まれていたり・・・

それが故に、「自分が悪い?自分は普通の人と違っているのでは?」などのように「袋小路」に入ってしまう・・・

 

というケ-スがよく見受けられるからです。
少なくともこのようなケ-スでは、お薬などで改善するような性質のものではないと感じますし、やはりここで功を奏するのは、

 

様々な視点に触れ・・・まずは、自分にとっての大切なものに正直になり・・・多くの事に気づいていく・・・

 

という姿勢を取り戻す事で、多くのケ-スでは解消される事が多いです。
そして、この番組内では他の多くの患者さんもインタビュ-にお応えになっておりましたが、ある共通している点がありました。
それは、

 

「自由」って、いいな・・・楽しい・・・感激だ・・・

そして、

「自由」って、生きる目標や励みになるし必要だ・・・

そして、

「自由」って、・・・「幸せだ」・・・

 

と。
そして、この多くの方々がおっしゃっている「自由」とは・・・

 

私達が当たり前過ぎて気づいていない「日常生活」そのもの

 

の事です。
では、

 

あなたの「日常生活」は「幸せ」ですか・・・? (笑)

2018年3月17日 02:03

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