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便利と怠惰・・・そして、本当の優しさ

こんにちは。
レイキ ヒ-ラ-&ヒプノセラピストの瀬川です。

 

青森県内では、そろそろ車のタイヤ交換を行おうかどうかと、迷っている方も多い季節になりました。
私も先日タイヤ交換をして、その数日後に雪が降りましたが、もう大丈夫では?と思うような陽気も近づいています。

 

車と言えば、近頃ではTVコマ-シャルなどでも自動制御ブレ-キが搭載されている車が標準になりつつあるようです。
過去の痛ましい事故などから、二度と同じようなことが起こらないようにとの思いから色々開発されていることと思います。
そこで、今回のテ-マ「便利と怠惰・・・そして、本当の優しさ」です。

 

「便利」になるということは、その反面として「怠惰」になるという裏面が潜んでいます。
車の自動制御ブレ-キにおいても、いざという時の安心感・安全感を感じられる反面、危険を未然に防ぐということが徐々に意識から薄れていく側面もあります。
勿論、「今の所」は機械に頼らず、充分注意して安全運転を心掛けている方が大半だと思いますが、、、、、

 

ところで、昨年の第153回の芥川賞を受賞した「スクラップ・アンド・ビルド」(文藝春秋)という小説があります。
作者は羽田圭介 氏ですが、最近はバラエティ番組などにも出演しているのでご覧になった方もいるかもしれません。

 

この小説の内容は、早くお迎えが来て欲しいというのが口癖の祖父に対して、孫である主人公が、究極の孫孝行?を行おうと葛藤していく物語です。
その孫孝行の行動は、

 

本人(祖父)が自分で出来ることまで、過剰に全てやってあげて、本人(祖父)の行動を奪っていく

 

ということを試みていきます。
バリアフリ-ではなく、行動を奪うためにバリア-を逆に作り上げ、要介護度をさらに重度に押し進める逆行的な介護を試みるという行動です。
つまり、孫が行う行動の全てが、

 

本人(祖父)にとっては究極的に「便利」になる

 

ということを意味し、その反面、

 

本人(祖父)の「自由」を徹底的に奪い取り「怠惰」にさせる

 

という動機・目的が隠されています。
そして、何も出来なくなることで本人(祖父)の死期を早め、究極の自発的尊厳死(※ 「究極の自発的尊厳死」というのは、この小説内にて用いられている表現ですのでご了承下さい)を目指していく内容です。
(※ ちなみに、最近のニュ-スなどでは、尊厳死と安楽死が混同されて報道されているケ-スもあるみたいですので、両者は違うものであることを心に留め置いて情報に接して下さい。)

 

「便利」になるということには、効率性や安全性が増すという側面も確かにあります。
そして、「便利」になるということは表現を換えれば、

 

意識を向けずとも物事が実現し

振り返ると、どうやって実現したかが分からなくなっている

 

という相反する現象が生まれる可能性も秘められています。
私自身も「漢字」を忘れたりした際は、以前であれば辞書を引っ張り出して調べていたことが、今ではスマフォや携帯で字を変換して思い出したりする時も勿論あります。
そして、辞書で調べていた時よりも、変換で思い出した「漢字」の方が、すぐ忘れる確率は高いと感じています。

 

また、私は車の自動制御ブレ-キを否定している訳ではありませんが、赤信号を認識したら自動的に止まる、人を認識したら自動的にブレ-キがかかる、、、、、このようなことが無意識に実現していくとしたら、これから先の車の運転はどうなっていくのでしょうか?

 

そして、この小説の本人(祖父)はあらゆることを自動的にしてもらい、自分で出来る自由が密かに奪われていく現実、そして、それが本人(祖父)にとっては無意識で実現していく、、、、、

 

例えば、農作業などでは機械化を導入することで、作業時の肉体的負担が軽減されたり、以前よりも高齢でも農作業に従事出来る、あるいは、効率化が実現されることにより、余裕が出来た時間で二次的な加工食品を作れるようになるかもしれません。

 

また、エスカレ-タ内を歩くのは危険なので、本来は歩行は禁止されていますが、急いでいる人のためにとのことで、片方の通路が空けられているのも実情です。
東京では右側を空けるが、大阪では左側を空けるなど、地域によっての違いに戸惑った経験をされた方もいらっしゃるかもしれません。

 

ここまで、小説の内容、車の自動制御ブレ-キ、農作業における機械化、そして、エスカレ-タと幾つか例えを挙げてきました。
「便利」と「怠惰」は紙一重であるかもしれません。
また、「便利」な方向に活用するか、あるいは「怠惰」な方向に活用するかも人それぞれだと思います。
「便利」と「怠惰」の両方が含まれているケ-スもあることでしょう。

 

このような事象は様々な場面に反映されています。
一見すると「便利」になるということは良いことのように思われるかもしれません。
要は活用法の違いにもなりますが、

 

何が相手や対象にとって、本当の優しさなのか?

 

を、今一度考えてみて下さい、、、、、

 

昨晩、熊本で大きな地震が発生しました。
被災された方々へ心よりお見舞い申し上げます。

 

奇しくも今回のTOPICSは地震発生前にほぼ書き終えていました。
被災地では当面の必要な物資は近隣などからの支援で足りつつあるとのことです。
現状では、まだこれから何が不足していくかが分からない状況でもあります。

 

何か支援をと考えていらっしゃる方も多数いらっしゃることでしょう。
被災直後は支援物資で溢れ返ってしまうのは、今までの経験からもお分かりかと思います。
しかし、少し落ち着いた後の、日常生活へと戻る頃合いには、ほとんど気にされなくなっていくこともまた実情です。

 

是非、何か支援をと考えていらっしゃる方は、今少し状況を把握し、
被災地、そして、被災者の方々が日常へ戻れる際の、「本当の優しさ」をご自身なりに考えて行動してみては如何でしょうか、、、、、

2016年4月15日 03:04

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